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キャリアも長期分散投資の時代だ

新NISAがスタートして、
早1ヶ月がすぎた。
多くの投資信託において
純資産額が増えているらしい。

投資はギャンブルみたいなもので、
怖いものだ。
お金は勤労で得た所得で増やして
きたのが日本人だ。

そう思い続けている人もいる。
日本があまり金融教育に
力をいれてきてこなかったことが
大きな影響を与えているのだろう。

ただそんな価値観を抱え続けるほうが
リスクになる未来はもう目の前に
来ている。


インデックス投資では「すぐに」お金は増えない 

どの本にも買いてある
スタンダードな方法は、
「長期・分散・積立」で
インデックス投資をホールドし続けて
いくこと
である。

ただかなしいかな、
これはすぐに爆発的な効果
短期間で成果を発揮する
というものではない。

そこそこの元手。
資金がなければ、複利の効果も
発揮できず、ゆるやかに長期間で
お金を増やしていくマインドが
求められるのだ。 

そして高いリスクを負わない代わりに
数多くの国や企業に分散投資する
投資信託が勧められるのだ。

我々おじさんたちのキャリアの
行く末もこの手法に学ぶことがある。

キャリアを長期・分散で積み立てる

大卒の約30%が3年以内に
離職すると言われて久しい。

第二新卒という言葉があるように、
短期間で転職をすることに関しての
世間の抵抗感は少なくなってきている。

よく言われる話だ。
今後も短期、長期に関わらず
従業員の人材の流動化は
ますます促進されていく。


年功序列のメンバーシップ型の
雇用はますます少なくなっていく。

テクノロジーを始めとした
様々な分野で、産業が変化していく
なかで生き残りが保証されている会社はない。

このような時代環境の中で
いわゆる「何でもやります」といった
一企業にロイヤリティーを
長年誓い定年まで全うする。
そんなサラリーマン人生を歩むことは可能か。

うーん。非常に難しいと言わざるを得ない。
極めてレアな位置づけに
なっていくのではないだろうか。

ゼネラリストを目指してきた
我々おじさんたち。

転勤上等。
ジョブローテーション万歳の
環境で育ってきたおじさんたち。

このままぬくぬくいけるのか。

人生100年時代と言われる中で、
しっかり稼いで生き残る人材になる。

そのためには個で
勝負できる。
スペシャリストの姿勢が
必要ではないだろうか。

スペシャリストとは。
定義するのは難しい時代になった。

独占業務のある国家資格を持っている
だけで、ご飯を食べられる時代でも
なくなった。

私のようなおじさんが取り組むこと。

それは社内の人間関係や政治力に代表されるその会社でしか通用するスキルに磨きをかける
ことではない。

他の会社で通用するスキルを身につけ、
自分自身の人材としての流動性を高めておく
。一つの会社にベットし続けるのは
リスクでしかないだろう。

転職は悪ではない

ある調査によると、
新卒3年以内の退職理由のトップは、
「自身の希望と業務内容のミスマッチ」
だそうだ。

自分の希望するキャリアで
経験を積めないことが
大きな要因ということになろうか。

私は、当時で50年以上歴史のある
100名前後の小さい商社に新卒で入社した。

そこでの入社式で覚えているのは、「3年とにかく頑張ります」といった趣旨の話をしたように思う。

「石の上にも3年」という言葉がある。
まずは継続(経験)しなければわからないことが世の中には溢れている。
ここである程度結果を出さないことには
次へ進めないと感じていたからだ。

結果的に次のキャリアを選択するまでに7年を要したが、別に年数にこだわらずに転職して外の景色を見ておいてもよかったのではないかと今になって思う。

会社側と労働者側は対等な関係にある
そしてわたしたちは
会社に依存することなく
次のキャリアを選択する権利がある

人材業界に従事する
友人の話によると、
いまでも退職を申し出た
若年層の従業員を裏切り者扱いする中小企業もあるそうだ。

そんなことをする余裕があったら
少しでも優秀な若手社員を
繋ぎ止める手立てを打てばいいんじゃないか。

転職する側にとっても、会社の人間関係だけではなく異業種・異業界の転職ともなればまさにゼロからのリスタートとなる。

それでも現状のミスマッチを抱えきれない、解決しきれないと考えるならば迷わず飛び出してしまうことを勧める。
転職は悪ではない。

プロ野球選手のトレードに学ぶ転職のメリット

あるチームで全然芽の出なかった、
結果の出なかったぱっとしなかった選手。

たまたま他球団に移籍してから
結果を出して大ブレイクする。
これは決して珍しいニュースではなくなった。

移籍した選手が新天地に移籍することによって努力して、パフォーマンスアップを図ったことも活躍できた要因としては挙げられる。

ただ結局は野球選手としてプレーするという意味では全く同じ業務である。

同じ業務でパフォーマンスに差がでるのはなぜか。

その説明の理由。

それはポジションの空白だ。

同じパフォーマンスでも、その人が活躍できる舞台すなわちポジションがなければ、チーム(会社)にとっては宝の持ち腐れだ。

このポジションの空白が、いま自身が所属している組織でなかなか見いだせないために損をしている会社員がたくさんいると思われる。

損失は個人にとどまらない、
最適なポジションを用意できていない
組織の問題でもない。

無数にある会社をそれぞれひとつの「事業部」として捉えれば、誰もが活躍し生き生きと働ける社会の実現の糸口
が出てくる。

ポジションの空白を求めて、
自分の居場所、空白を求めて
自社で働く時間以外にも時間を
使ってみよう。

転職サイトに登録する。
ちょっとした副業を始めてみる。
ポイ活を始めてみる。

これは全てキャリアの分散投資だ。

おじさんになってからでもできることは
いっぱいある。

さぁ立ち上がれ。
キャリア難民になる前に。

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