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K-BALLET COMPANYの「くるみ割り人形」_2019年11月30日

2019年11月30日。熊川哲也さん率いるK-BALLET COMPANYの、「くるみ割り人形」を観ました。
すべてが圧倒的に美しく、舞台の隅々まで徹底された芸術性のあまりの高さに、涙が溢れました。

また、これまでバレエといえば優雅な"動き"に目が行きましたが、"静止"にも、そのバレエダンサーの技術が少なからず結晶していると実感しました。
素晴らしい小説は行間が饒舌であるように。

また、舞台の端にチラチラと雪が降り、目を奪われた一瞬の間に舞台の上の世界がガラリと変わっていることにも、ただただ圧倒されました。

ネズミの王の役は、有名なプリンシパルが演じているのですが、被り物をして最後までお顔を披露しなかったのです。
こんな贅沢なことはないと、妥協のない世界観に鳥肌が立ちました。

オーケストラについては、私はオペラが好きなので、たとえばバレエダンサーが踊りやすいであろうオケではなくて、オペラのオケのような、音の奥行きやバーン! と感情が全面に出てくる、立体的な演奏でバレエを観ることができたら、どれほどの感動が味わえるのだろうと思いました。

贅沢な総合芸術こそ眼福です。感謝します。

ききみみ日記】というマガジンを作り、ここ数年のオペラ・クラシック演奏会の感想を毎日UPしています。
直近の演奏会はもちろん、ここ数年のSNSへの投稿を遡りながら、微調整しています。 是非お越しいただけますとうれしいです。
(2022年10月10日開始)


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