野見山暁治、101歳

日本洋画の巨匠、
野見山曉治さんは
今年101歳になった。
今も精力的に筆を執り、
骨太な作品を生み出す。

「100年を超えて」の
個展での最新作も
心の思いを表す抽象画。
どれも瑞々しく力強く、
生命力に溢れている。

《なにを書くそう》は
僕には拳骨を思わせる。
《大昔のはなし》は
燃えさかる炎に思える。
僕には戦争を彷彿させる。

野見山さんのことを
初めて知ったのは
長野「無言館」館主、
窪島誠一郎さんと、
『祈りの画集』による。

野見山さんは出征後、
大病を患って帰国、
仲間たちは戦死した。
戦没画学生の遺作を
窪島さんと蒐集した。

野見山さんの絵と
活動に感動した後、
野見山さんが僕の
友人画家の師匠
であることを知った。

こうして僕にとって
野見山さんは特別な
存在の画家になった。
まだまだ長生きして
凄い作品を描いて欲しい。