スポーツは推理小説

全米女子オープンゴルフは
本命のレキシー・トンプソンが
終盤に重圧からか崩れてしまい、
笹生優花と畑岡奈紗との
日本人同士のプレーオフになった。

1打1打が勝負の息詰まる展開。
どちらが勝ってもおかしくなかったが
笹生が最後にバーディを奪って
史上最年少タイ記録の優勝を飾った。
負けはしたが畑岡も素晴らしかった。

全米女子オープンは女子の最高峰、
世界の女子ゴルファーの誰もが
獲りたいメジャー大会である。
その大会を実況解説していたのが
世界にその名を轟かせた岡本綾子さん。

選手のミスの原因や矯正の仕方、
ナイスショットの要因など、
技術的な解説もさることながら
選手の心理分析が鋭く奥が深い。
これまでのどの解説より面白かった。

ゴルフだけでなく野球でもテニスでも
スポーツは推理小説を読むような
先々の展開を推し量る楽しさがある。
それを小説家のように解説してくれる
綾子さんは超のつく一流である。

スポーツを観戦して奥深さを伝えられる、
そんな解説者がいれば益々面白くなる。
昨日は朝から素晴らしいゲームを
素晴らしい解説で観戦することができた。
とても良い一日が始まった朝だった。