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「人生の最期に食べたいおやつ」について考えてみた~ライオンのおやつを読んで~

お久しぶりです。穂南です。
相変わらず本は読んでいたのですが、投稿をさぼっておりました(笑)
今日からぼちぼち投稿再開していきます!

今回の本はコチラ

人生の最後に食べたいおやつは何ですか
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅経つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

ライオンのおやつ   

私は知人におすすめしてもらい、読んでみました。
温かい気持ちになり、なんだかじんわり涙が出る。そんなお話でした。

「生まれることと亡くなることは、ある意味で背中合わせです」
「どっち側からドアを開けるかの違いです」

ライオンのおやつ

対極側にあると思われる生と死。しかし、それは同じドアであり、どちら側から開けるかの違いであると言われています。「自分がいる側からは出口だとしても、反対側からすると入口にもなるということ」なのかと、私は解釈しました。とても深い表現でなるほどなぁと思いました。

「人生の最後にたべたいおやつ」
私が今、余命宣告されたら何を食べたいと思うだろうかと考えてみましたが、正直思いつきませんでした(苦笑)
きっと、「残り少ない時間」ということを意識できていない。つまり、想像力が足りなかったんでしょうね。

このお話に出てくる方々が最後に食べたいおやつとしてリクエストするおやつには、それぞれの想い出が溢れていました。
その証拠に食べなくても満足する方、涙を流す方もいるんです。その想い出自体に意味があるということなんでしょうね。

そして、最後にそのおやつを他の方たちに共有することで、それもまた想い出になる。なんとも、人間らしいなと私は思いました。

「最後に食べたいおやつを見つける」
それが人生における課題、生きる目的の一つにもなった一冊でした。
出会えてよかったです。




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