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ネガティブ思考は砕けない。何度も沸き起こる負の感情をかわすには

「あいつは絶対に許せない」
「自分はなんであんなことを言ってしまったんだろう」
「好きな人に振られてしまった」

こうしたネガティブな感情はしぶとくやってきます。
繰り返し繰り返し……。
「もう落ち着いたな」と思ったら、ふとしたタイミングで湧いて出て、私たちの心を乱します。
嫌になりますね。

そのたびに怒りや後悔や悲しみといったネガティブな感情に支配され、いまいるこの場所から自分を遠ざけてしまうのです。
負の感情はなぜもこんなに繰り返しやってくるのでしょうか。

それだけ「認知の歪み」は強力なのです。

何度もやってくる以上、無防備でいるとどんどんネガティブ思考にはまっていくことでしょう。

◎不快な思考はコントロールできない

まず知っておいてほしいのは「不快な思考をコントロール(排除)しようと考えない」ことです。

自分自身のことなのにコントロールできないなんて……と不可解に思われるかもしれませんが、思考は必ずしも思い通りに働くものではないのです。
不思議なものですね。

そこで、私にとって効き目があったのは『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』という書籍です。
この本に自分はどれだけ助けられたことか……。

◎ネガティブ思考とはケンカをしない

噛み砕いていうと、ネガティブ思考は打ち消そうとするのではなく、受け入れ見送るといいのです。
無視しようとしてもうまくいきません。

もし「自分はダメな人間だ」と思うようなことがあったら、「おなじみの『自分はダメな人間だ』の物語がまた出てきたな」と口に出して言ってみましょう。
受け入れてみるわけです。

……どうでしょうか。
少しでも楽になった感覚はないでしょうか。

これは「自分はダメな人間だ」という考えが頭に浮かぶたびに実践してください。
ネガティブな思考はしつこくやってきますが、そのたびに「おなじみの『〇〇』の物語がやってきたな」と(口に出さずとも)思うようにしましょう。
本当に何度もやってきますから、そのたびに同様の対処をしてくださいね。

◎ネガティブ思考は私を良い方向に向かわせない

そもそも、こうした負の自己批判は決して自分のためになりません
良い方向に向かわせる原動力にはならないのです。

考えてみてください。

「何度も出てくるこの思考に耳を傾けることで新しいプラスがあるだろうか」
「この思考は人生を向上させるための効果的な行動を起こさせてくれるだろうか」
「この思考を信じることで何が得られるだろうか」

これまでネガティブ思考と付き合って、何かプラスになることはありましたか?

◎1日に数千もの役に立たない思考が流れてくる

私たちの脳内では常に、役に立たない思考が流れています(1日に数千ともいわれています)。
思考はただ流れるラジオのようなもの……と考えてみるとわかりやすいかもしれません。
これらはよくある自動的な反応といえます。
ただ、その中でネガティブ思考が湧き上がってくることも止められないのです。

常に役に立たない思考が流れているわけですから、とりわけネガティブ思考に対して真剣に取り合う必要もないわけです。
また、そのネガティブ思考が真実かどうかは問題ではありません

◎ネガティブ思考からの脱却

たとえば「自分は無価値だ」という思考が流れてきたとします。

そんなときは以下のように受け入れてみてください。

心よ、ありがとう!なんて価値のある情報なんだ!
ホントかい?そりゃすごい!

その際は、皮肉ではなく、温かい気持ちとユーモアで感謝するのがコツです。
練習するほどできるようになるので、ぜひ実践してみてくださいね。

◎いまこの瞬間に起こっていることと繋がる

常に流れている思考はさまざまな考えを生み出していて、ときには「物思いにふける」「気が散る」「気を取られる」ことがあります(過去や未来に連れていかれます)。

たとえば皆との食事の場でふと、その場とは関係のない「好きな人に振られてしまった」思い出にふけってしまうといったことはないでしょうか。
これもあまり良いこととは限りません。

こうした思考に邪魔されなければ、できたはずのことがあるのです。
その理由は以下のとおりです。

たった一つの人生を最高のものにするには、半分しか参加しないのはもったいない。いま、事が起こっている場所にいる必要がある

レフ・トルストイ曰く、一番大事な瞬間は一つ。「今」しかない。行動を起こせるのは今、この一瞬しかない

効果的な行動を起こすには、心理学的にも現在にいる必要がある。私たちは今起こっていること、自分がどう反応しているか、本当はどう対応したいのかに気づく必要がある

上記も書籍『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』からの引用です。
本書によると、いまこの場所でオープンで好奇心に満ちた態度でいれば、かつて恐れていたことが以前ほど嫌ではなくなってくるというのです。

いかがでしたでしょうか。
本書にはまだ続きがあって、「マインドフルネス」といった領域に踏み込んでいきます。

私の記事はここまでになりますが、ぜひ続きも参照してもらえると、より自分らしく生きるヒントが得られることでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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