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鶴・ism つる・いずむ 第21号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~

鶴の風景 ~女水(寺領二又)・男水・久保利 おんなみず・おとこみず・くぼり~


 新年度を迎え子供たちが元気に学校へ通っています。
 取り囲む山々は、モコモコと膨れだした新芽がとりどりの緑色に輝き、通学路沿いの水田はその山々を逆さに写し出しています。
 私が小学校の頃、毎週月曜日は集団登校、毎週土曜日は集団下校と決まっていました。月曜の朝は6年生のお兄さん・お姉さんが黄色い旗を持って先頭を歩き、下級生が縦一列に並んで登校していました。そして、授業を終えた土曜の午後も同じように並んで下校したものです。
 通学路には3箇所の水飲み・休憩場があり、下校時は毎日必ずと言って良いほど寄り道していました。つわの葉を盃にして水を汲み、喉を潤していたのを懐かしく思い出します。
 今はどうなっているんだろうと通りがかりに車から降りてみると、景色はだいぶあの頃と変わっていました。
 女水は水場に下りて行けそうにないし、男水はというと水が湧き出ていた崖はコンクリートで覆われていました。
 久保利だけは昔の様子がかろうじて残っており、四角く囲われた「いがわ」に満々と水が溜まっていました。
 とりわけここは遊ぶのに絶好の場所で、周辺でビー玉遊びをしたり山道を登って庵に行ったりして、家は近いというのにずいぶん道草を食い、家に帰るのが遅くなっていたのを覚えています。
 現在、鶴地区から小学校に通う子供は5名程だと聞きました。
 時代の流れだと言えば仕方ないですが、昔のように子供たちが列を作って登校したり、学校帰りに道草を食いながらワイワイと遊ぶ姿が戻ってくることは不可能な時代なのでしょうか?
 賑やかだった鶴が懐かしく思い出されます(^_^)  (畑元正司)


第24回本町鶴まちづくりの会のご案内

日時:令和5年5月13日(土)19:00~20:30
場所:鶴自治公民館
内容:1.田代公園整備活動について
   2.まちづくり活動について
   3.その他


田代公園キャンプ場オープン❣

4月29日に田代公園のキャンプ場がプレオープンしました。
行楽の季節、ご家族連れでデイキャンプや、本格的なキャンプを楽しみませんか。
今後はモニターキャンプも行いますのでその節は是非ご参加ください。(^_^)


田代公園の草刈りと八大龍王コースの登山を行いました❣

 3月23日日曜、菜の花が終わり鯉のぼりが悠々と青空を泳ぐ中、田代公園キャンプ場のプレオープンに向けて草刈作業を行いました。
 この日は茶摘み真っ只中で皆さんお忙しい時期ではありましたが、12名もの戦力で一斉に草刈り機を操り、1時間半という短時間で畔やどんだの草は綺麗に刈り倒されました。
 少々不便ではありますがトイレも何とか整備され、いよいよキャンパーを受け入れる体制ができました。とりあえずプレオープンという形で一般の方にキャンプを体験していただき、改善点などの意見を収集したいと思います。

 草刈り終了後は希望者の5人で、本誌4月号で紹介した八大龍王までのトレッキングコース踏破に挑戦しました。
 清々しい快晴の中みんなでワイワイ言いながら、坂を登り木々の間を潜り、たまには木の根に足を取られながら、整備された山道を進みます。道標には木の枝にピンクのテープが点々と巻かれているので道に迷う心配はありません。
 「ここば降りていけば真也さんの家ん横に出る。」とか「向こう側が洗切ですかね?」とか「この辺が小松ちゃんの家ん上た。」とか、場所を確認しながら登るのも普段なかなかできない体験でした。

 適度に汗をかいて足はくたくたになりながら歩くこと1時間10分、目的地の八大龍王にやっとたどり着くと、眼前に広がる景色に皆さん一様に「わ~っ!」と声が出たのでした。(^O^)
 遠く雲仙普賢岳や湯島や金峰山を望み、帽子岳の麓にはイオン周辺の集落が見えます。少し霞がかかっていましたが、空気が澄んだ季節にはもっとくっきりと絶景が望めるだろうと想像がつきます。
 そして小松さんの家まで降り、迎えの車に乗せてもらって帰りました。   
 少々身体に負荷をかけて汗もそこそこかきますが、楽しい山登りができます。
 足に自信のある方には体験していただきたいと思います。✌ (畑元正司)

【編集後記】

 自分でキャンプをしてみないとお客さんを迎えられないと思い、平田会長と共通の友人を誘い、三人でキャンプをしました。
 暑い程の快晴の下、高瀧の側にテントを張りました。一張りはキャンプ専用のテント、一張りはブルーシートでできる簡単テント、そして会長は軽トラの上にテント。思い思いに寝床を作り、天に向かって真直ぐ伸びる杉木立の間から星空を眺め、そして良吉さんも加わり、バーベキューで缶ビールをあおり、夜は更けるのでありました。
 滝の音とシシオドシのリズムを子守唄に眠りにつき、冷たく清らかな空気で目が覚めると、日常を忘れリフレッシュしている自分に気付きました。  
 機会があったら皆さんにも是非こんな体験をしていただきたいと思います。


令和5年5月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田輝孝 事務局 倉田芳昭


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