写真: 岡山で食べたいろいろなものと、偶然入った居酒屋にて

その土地の料理は、レストランは、食事は、その土地を象徴するものだと思う。たとえば私が住んでいる大阪は、とても大きな街で、たくさんの安くて美味しい居酒屋がある。神戸は、個性的なカフェが多くて、カフェ巡りが楽しめる。京都は、静かなレストランが多い。そういったように、関西でも大きく違うのがレストランや居酒屋の在り方といったものだ。

岡山を旅して分かったのは、岡山は大阪により近い、安くて美味しい居酒屋が多いということだ。しかし、倉敷に行くと、神戸のようにたくさんのおしゃれな喫茶店があり、それはまさにたった30分もいかないくらいの範囲でもこんなにも料理の在り方が変わるのか、という発見をもたらしてくれる。

料理をゆっくり食べるところは、静かな店が多いし、値段は張るけれどクォリティーに外れはない。居酒屋だと美味しくないところはあっても、お酒は安くて簡単に酔えて楽しい。店は賑やかで、活気があって、うるさい。カフェは同じお金を払ってもお腹いっぱいにはなれないけれど、目の前の最高の品にこころから向き合うことができる。

そういったものは国によっても違うし、地域によっても違うだろう。その業界の在り方はまさにその土地のひとの気質を表していると私は思う。そうやってその土地のひとがなにを大事にしているかがわかる。お友達と元気に楽しむ時間なのか、ひとりでゆっくり過ごす時間なのか、日々の喧噪から離れてゆっくりする時間なのか、それとも酔って幸せになることなのか、それとも…。

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