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天秤座下弦の月~大きな決断の後、すべてが収まるべき場所へ~

こんにちは。
寒くなってまいりましたね。


植物たちも葉を落とし
春が訪れるまでは必要最低限のエネルギーで
命を守ろうとするように、
日の光が弱くなるこの季節は
どうしても心も縮こまってしまうものです。


冬至に陰が極まり、
少しずつ陽に転じているこの季節。

陽のエネルギーを積極的に取り入れるために

・日中はしっかり陽を浴びる
(カーテンを開けて、窓から自然光を入れるだけでも)
・運動して体内エネルギーを循環させる
(宅トレ動画で5分運動するだけでも温まります)
・根菜を取り入れた食事をする
(蓮根、大根、さつまいも、ごぼうなど)

などを意識した生活も良さそうです。


今年は、3月に動きの遅い天体がサインを移動することもあり
その準備としての前兆と思えるような揺さぶりが
起こっているように感じます。

自分のなかの純度を高めて、身軽になっておくこと。

天秤座の下弦の月でもそのようなメッセージを受け取りました。

⁑天秤座下弦の月とは


1月15日 11:09頃
天秤座で下弦の月を迎えます。


下弦の月は“収穫”をあらわします。

満月で実った結果を刈り取り、
自らの生命を他者に与えることで、
他者がその生命を受け継ぎ、命の循環を生み出します。

また、下弦の月は“意識の危機”とも呼ばれる時期。


月(無意識)と太陽(意識)との間に葛藤が生まれ、
「自分の人生はこれでいいのか」と
自問自答するような感情が芽生えることも。

心の中で、人生の一部に
ひとつの決着をつける動きが働くので、
手放すプロセスを取り入れると良いでしょう。

下弦の月は、新月に向けて
月が欠けていくフェーズなので、
月のリズムがブレーキのような役目を果たします。


今回は、天秤座で起こる下弦の月ですので、
これからの自分にとって、心地の良い関係性だけを残すような
そぎ落としのエネルギーが注がれます。


今まで作り上げてきた交友関係、身を置く環境のなかから
より自分の本質に近い部分でつながれる関係、環境だけを選び取る。


または、人との距離感において
最善のバランスポイントを見つけ出す。


天秤は相手の存在なくては機能できません。
天秤秤のふたつの釣り合いが保てるベストバランスを
探すこと自体に、天秤座の美意識が宿るのです。

⁑天秤座下弦の月チャート


今回のチャートで際立つのは、
天秤座の月がディセンダントに乗っているということ。

人の感情や思いに振り回され、自分の立ち位置に
不安を覚えるといったことがあるかもしれません。


山羊座の太陽は、冥王星と重なり合い、
月に葛藤のエネルギーを投げかけています。

この下弦の月の前後で、
なにか大きな決意や決断をする人も少なくないでしょう。

その決断は、自分を変容させなければならないような
ある種の不安や怖れを伴っているかもしれません。

生き方を問い直されるような出来事と
根底を揺るがす強い意志を伴う決定。

不安や怖れのなかに、魂が震えるような
自分にとっての「本物」が見つかる。

天秤座の月は、水瓶座の土星と調和の配置。
ここでの変化変容は、今後の自分の人生における基盤となり
心の安定を与えてくれるはずです。

冥王星から投げかけられた変容のエネルギーは
土星がなにかしらの形で「結晶化」させてくれます。


これからどんな自分を形づくりたいか。
鍛錬や努力によって、これからの自分の輪郭を
浮きぼりにさせていきましょう。


チャートルーラーは火星。
火星は牡羊座のキロン、水瓶座の金星と
ゆるく小三角を描いています。

先日順行に戻った火星については
こちらの記事をご参照ください。


火星の逆行期間中に得た知恵や情報を生かして
社会に役立てたい、仲間と共有したいという気持ちが強くなっています。

これからの未来に向けた希望をもち、
そのために役立つ情報をシェアしたり楽しむことで
深い意識の領域で治癒のエネルギーが引き起こされるという印象です。

また、山羊座の水星は、牡牛座のドラゴンヘッドと
調和の配置でぴったりと結びついています。

山羊座の水星は、枠組みから物事を捉え
優先順位を考えながら行動します。

9ハウスなので、高度な専門分野の学びをし、
人に伝えていくなかでお役目が見つかったり
今後の人生を広げてくれるご縁に恵まれるといったこともありそうです。


一方で、水星は双子座の火星とクインカンクス(150度)、
キロンや木星とスクエア(90度)を描いています。

伝えたいことがうまく伝わらない
思いと行動がうまくかみ合わない
興味の対象を広げすぎてまとなりがなくなる
着地点のない考えで頭がいっぱいになる

そんなことも起こり得そうですが
スタートのエネルギーが強いこの時期においては
色んなことを広げておくという選択もアリだと思います。

⁑月と太陽のサビアン度数からみる下弦の月チャート


月と太陽のサビアン度数は25度。

25度は完成した結晶をあらわす度数。
サイン独自の完成度としてのピークを迎え、
能力や才能を発揮していきます。


乙女座の下弦の月でも
月と太陽のサビアン度数は25度でした。


新しいステージを迎える前の、結果の刈り取りをあらわす下弦の月に、
完成を迎えるサビアン度数にぴったりと重なるということに
宇宙の神秘を感じずにはいられません。

天秤座の月のサビアンシンボルは
「秋の葉の象徴が伝える情報」


自然界に目を向けて共感し、メッセージを得ること。


多角的な視野と鋭い洞察力
豊かなイメージと直観力
必要なものを外の世界に求めず、
常に自分の場所にすべてがあることに気付く
本質的な価値を見出す力


山羊座の太陽のサビアンシンボルは
「東洋の布を扱う商人」

布は絨毯をあらわし、編まれたものはエーテル体を象徴しています。

社会の伝統や風習のなかに、素晴らしい価値があると気付く
日常的な生活の地盤(絨毯)のなかにこそ、人類の努力や価値がある


私はこの2つのシンボルから
ピュアでナチュラルなエネルギーを感じました。

何かを獲得するのではなく、自分の内側を観察する。
すべては、自分が歩んできた道のりのなかに詰まっている。

自然のリズムを意識すること。
春夏秋冬、月の満ち欠け、呼吸・・・
そのなかで、ただ命を燃やし続けていることに感謝する。

肩の力を抜いて、自然のリズムに耳を傾けることで
すべてがあるべき所へ収まるような感覚です。

その時が満ちるまで、じっくりと待つという姿勢も大切かもしれません。

⁑天秤座下弦の月のお守りアロマ


・イランイラン
・パチュリ
・ブラックペッパー
・フランキンセンス
・ネロリ
・スイートマージョラム


*深い領域での変容を受け入れる
*人生は自分で選択すると意図する
*物事において調和のとれた関係性を保つ
*自然のリズムに身を委ね、あるべき姿に戻る


均衡感覚に優れている天秤座のエネルギーを生かすためには
対向サインの牡羊座を意識することも必要です。


チャートルーラーの火星が示すように
“私”という輪郭を自覚し、
私の世界に私だけが在るという感覚を取り戻す。


皆さまも良き下弦の月をお過ごしください。


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