社員に”考えさせる”ことを伝えているか
「〇〇くん、あれやってくれる?」
「〇〇さん、~までに書類つくって」
「〇〇、これとあれとやった後、ここに行くようにして」
上司部下の関係の中で、よくあるやり取りだと思いますが、これではいつの間にか見事に「指示待ち人間」の出来上がりです。
上司は、部下時代を経て上司になっているため、ほとんどが今まで言われたことをやってきた人が大半だと思いますが、これでは社員それぞれの「考える力」は全くつきません。
ただ、一方で最近の若い子たちは内なるものを秘めています。
「これはこうやったほうが効率的なのに」
「こうした方が経費削減にもつながるのに」など、
結構本人たちも考えています。でも、指示されたから動かざるを得ないということと、上に言えない環境になっていることで、古臭い頭で考えられた指示のもと動かざるを得ない状況となっています。
部下も部下で、「~~はどうしたらいいですか?」などと質問をしてくる子もいるが、これは即刻改善対象です。
「どうしたらいいか考えさせる」ということをしなければなりません。
でもここでも、一つ落とし穴が。
いつもいつもそうやって「考えてみ?」と言いまくってると、部下は「こいつ全部俺に仕事投げるじゃん・・・」と思われるのです。つらい。
このやり取りは非常にテクニックが必要なところと、相手が嫌がらない程度で物申す必要があるので、難しいところではありますが、その難しさをクリアしなければならないという責務を担っているのも上司ならではです。
前職でよく言われたのは「最も自分が良いと思うハイパフォーマンスの案を持ってきて」でした。
これだけで、一度立ち返ることが僕は出来ました。
資料を作って持っていくとき、やっぱり色々とお化粧するのは面倒なので時間をかけずにざっくりと作って持っていこうとしても、「これは本当に最善案なのか」とよく考えたものです。
ここは部下なりのテクで「今持ってきた資料は40%の出来です。この後より見栄えに工夫していき100%にします」と補足を加えることで、上司も40%の目で確認してくれるのですが。
ハイパフォーマンスを自分なりに考えるというのはとても良いことです。
考えすぎると、余計こだわってしまう人もいて、逆に生産性が落ちてしまう可能性も無きにしも非ずですが、そういう結果(効率性/生産性が落ちる)は望んでいないことを事前に伝えることで、だいぶ変わってきます。
仕事というものは循環です。
あなたが中途半端に仕上げたものは、代わりに誰かが最後きっちりと仕上げてくれていたり、あなたが担当したものは次担当する人がするときにやりやすいかやりにくいかによって生産性が変わります。
大きな流れで一つの仕事をやり終えるということを念頭に置いて進めていかなければなりません。その中で、生産性が落ちるということはあってはならないことです。
だからこそ、社員一人一人が考える力を持っていなければならないのです。
考える力というのは、養わなければなかなかつきません。
だから、上司から部下に対して「考えてみ?」と、そういう時間を作るきっかけを与えてあげるのです。
最近の若い子は反発してくる子もいるかもしれません。そういう子にはきちんと「考える必要性」を説明してあげたほうがいいでしょう。
考えなければ何も始まりません。
「私の長所はとにかく思い立ったら行動することです!」という面接をする子がいますが、その行動力は素晴らしいので、是非とも行動する前に考える力も備えてほしいと思います。笑
日頃いろんなことを考えながら、効率化や生産性向上を目指している中で、自分だけが考えていても有益じゃないなと思ったので、こういうことを記録しておきたいと思いました。
楽しく仕事していこうよ!
ホントコ
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