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僧侶(女性)のわかりやすいスペック表記を考える

もし、女性僧侶がSNS上で私を見つけてくれたとき、ひと目でみてわかりやすい自己紹介をしておきたい。

そういう思いがあって、現在、プロフィール欄には「栃木県の日蓮宗寺院僧侶(非住職、寺の娘)」と書いています。

この1文から、

・地方在住
・日蓮宗の僧侶
・住職ではない
・お寺で生まれ育った女性

というような情報が得られるだろうと。

「寺の娘」という表記に関しては、当初、お寺にお嫁さんとして入った人を指す「寺嫁」(てらよめ)みたいな感じで「寺娘」(てらむすめ)にしようかと思ったんですけど、字面が似すぎていて、まぎらわしいのでやめました。

プロフィールが長くなってしまうので今のところこれしか書いていませんが、次のようなワードも追加可能だと思います。

「アラフォー」
「実父が住職」
「有髪(うはつ)」

「アラフォー」あたりは一般的な自己紹介ワードだと思いますが、「実父が住職」「有髪(うはつ)」の2つについては、女性僧侶ならではの、しかしとても重要な情報だと思っています。

「実父が住職」ということは、住職と私とのあいだに親子関係があるということです。これが「寺嫁」あるいは「夫婦養子」となると、だいぶ状況が変わります。

「有髪(うはつ)」の反対は「剃髪(ていはつ)」です。
私は僧侶ですが、髪はのばしています。
これが何を意味するかは人それぞれだと思いますが、私個人の考えでは、「袈裟(けさ)と衣(ころも)を着ていなければ僧侶に見えない」ということです。



数年前の私であれば、プロフィール欄には「日蓮宗僧侶」としか書かなかったでしょう。
しかし現在は、自分はあくまで「女性僧侶」であり、「男性僧侶」とは異なる境遇にあるという自覚があります。

それと同時に、ライフステージやお寺における人間関係によって状況が異なるので、同じ「女性僧侶」であっても、安易にひとくくりにはできないとも感じています。

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