見出し画像

著…星覚『身体と心が美しくなる禅の作法 だれでもできる一日一禅』

 禅のことを分かりやすく教えてくれる本。

 わたしは全くの素人ですが、

 「坐禅はすごく理にかなっていて、人間にとっていちばん楽な状態だと思うんです。もし、坐るのが難しいとしたら、日常で身体にそのようなクセがついてしまっているからです。坐禅を続ければ、身体のクセもだんだん取れていきますよ。身体は本来、自然な形に戻りたがっていますからね」

(著…星覚『身体と心が美しくなる禅の作法 だれでもできる一日一禅』 P21から引用)


 という雲水(うんすい。禅の修行僧のこと)の星覚さんの言葉を読んで、目から鱗が落ちました!

 「坐禅」というと難しいイメージですが、そう聞くと「やってみようかな」という気持ちになりますね。

 わたしも是非心身の歪みを矯正したいです!

 ●合掌(がっしょう)
 ●叉手(しゃしゅ)
 ●法界定印(ほっかいじょういん)

 という基本所作に込められた意味についても、この本の中で丁寧に紹介されています。

 坐っている時も、立っている時も、ただ坐るのでもただ立つのでもなく、その所作の一つ一つに祈りを込めるなんて…。

 奥深いですね…。

 結跏趺坐(けっかふざ。両足を交差させて行う坐法)はまだ無理ですが、わたしもまずは半跏趺坐(はんかふざ。右足首を持ち上げて左太ももの上に乗せて行う坐法)からチャレンジしてみたいです!

 と早速やってみたら…、半跏趺坐もわたしにはかなりきついです…。

 身体がカッチカチでございまして…。

 筋肉がカッチカチでかっこいいなら良いのですが、あいにく、腰やら肩やら首やらがカッチカチ。

 今回、いかに自分の身体が歪みまくっているかを実感させられました。

 どうにかしなければ!!

 また、この本には精進料理のレシピも掲載されています。

 単に野菜を使えば精進料理というわけではなく、喜心(喜んで作る)・老心(想いやりで作る)・大心(広い心で作る)三心で当たってはじめて精進料理なのです、ということがこの本に書かれていて、ハッとさせられました。

 自宅でごく普通の家庭料理を作る時も、三心を意識して調理したいと思います。

 それによって、調理する自分も、食べてくれる人(もしいれば)も少し健やかになれたらいいなぁ。

 そして、この本の巻末近くに掲載されている宮崎奕保(みやざきえきほ)禅師様の言葉にも、わたしは非常に感銘を受けました。

 「人間はいつ死んでもいいと思うのが悟りだと思っておった。ところが、それは間違いやった。平気で生きておることが悟りやった」

(著…星覚『身体と心が美しくなる禅の作法 だれでもできる一日一禅』 P91から引用)

 深いなぁ…。


 〈こういう方におすすめ〉
 禅の考え方に興味がある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 2時間〜2時間半くらい。


この記事が参加している募集

読書感想文

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖