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文…ケイティ・ビービ 絵…S.D.シンドラー 訳…千葉茂樹『ユーゴ修道士と本を愛しすぎたクマ』

 おはようございます。

 本が好きな方におすすめの絵本をご紹介します。

 舞台は12世紀のフランス。

 一冊の本を作るためには人の手で書き写すしかなかった時代。

 神聖な言葉が書かれた大事な本をクマがペロリ!と食べてしまって、修道士さんは大弱り。

 修道士さん皆で力を合わせて、羊皮紙や、ペンとして使うガチョウの羽や、インクや、机などを準備して、大事な本の写本を作ろうとするけれど、本の味を覚えたクマがクンクン嗅ぎ回る音がする!

 という絵本です。

 うわー、クマが覚えたのが人の味じゃなくて本の味で良かった…。

 でも大事な本を食べられるんじゃ、困っちゃいますね。

 さて、修道士さんが出来立てほやほやの写本を持って歩いていると…、

 ク  マ  が  あ  ら  わ  れ  た  !  !

 危ない!

 修道士さんは説教を書いた羊皮紙を投げてクマの気をそらす作戦に出ました。

 クマはそれをムシャムシャ。

 修道士さんの説教が口に合ったようで、クマは追いかけてきます。

 思い切って修道士さんは本でクマを攻撃!

 かいしん の いちげき!

 しかし、本を守りたい人 対 本(を食べるの)が好きなクマの戦いにどんな勝ち目があるというのでしょう!

 この戦いの結末は、是非読んで確かめてください。

 美しい言葉が書かれた本って美味しいのかもしれませんが、クマのおなかには良くなさそうですし、食べちゃったらもう読めなくなるので、是非このクマには図書館のカードを作成して図書館通いをして欲しいですね。

 本は食べて味わうものじゃなくて、読んで味わうものですから。

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