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文…W.ホービング 絵…J.ユーラ 訳…後藤鎰尾『ティファニーのテーブルマナー』

 こんばんは。

 レストランでお食事をする時に緊張してしまう方におすすめの本をご紹介します。

 ティファニーブルーをイメージした装丁なので、この本を見るだけで気分が華やぎます。

 1969年に出版された本なので、さすがに中身はいささか古い感じもしますが、文章やイラストがウィットに富んでいて面白いです。

 わたしはこの本に寄せられた元国連大使からの、

「これ1冊あれば、日本はもとより世界のどこで、どんな高貴な人に招かれても、安心して食事を味わえます。たとえ、バッキンガム宮殿の賓客になっても」
『ティファニーのテーブルマナー』から引用

 というコメントに惹かれて読んでみました。

 …どんな高貴な人に招かれても…!?

 ば、バッキンガム宮殿…!?

 何というラグジュアリーな世界観でしょう。

 そんな機会はわたしには99.9%訪れないと思いますし、万が一そんなウルトラミラクルなチャンスを得られたら、「わたしには過ぎたお誘いです。勘弁してください」という書き置きを残して全力で逃走する所存でありますが、とにかくどこのどなたにお招きいただいたとしても失礼がないに越したことはありませんから、テーブルマナーを学ぶことって大切ですよね。

 思わず興奮して前置きが長くなってしまったことをお詫びします。

 さて、この本には洋食のコース料理をいただく時のマナーが書かれています。

 ナイフとフォークの使い方についてのページに、

 「まちがったことに気づいても、そのまま食べつづけなさい。ナイフやフォークを元へもどしてはいけません。のん気になにげなくふるまうこと」
(P13から引用)

 と書かれているので驚きました。

 ティファニーはハイブランドなので、てっきり「絶対に間違うな」というニュアンスの本かと思ったら、全然違いましたね。

 間違った時の対処法も分かってホッとしました。

 また、わたしは外食の際、レストランの方がお皿を下げやすいようにとお皿をつい移動させてしまいがちなのですが、食べ終わった時についてのページに、

「お皿を前へ出す必要はありません。ナイフとフォークをきまりの場所におき、お皿はそのままにします」
(P91から引用)

 と書いてあったのを読んで反省しました…。

 良かれと思ってやったことでも、かえって邪魔になるかもしれませんよね…。

 ついお皿を動かしてしまいそうになったらグッと我慢します。

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