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著…寄藤文平『死にカタログ』

 ゆる〜いイラストと文章を楽しみながら「死」について考えさせてくれる本。

 2005年に第1刷が出版された本なので、平均寿命や代表的な死因ランキングなどのデータは令和4年現在とは異なります。

 しかし、家庭内での事故死の例や、著名人がどう亡くなったかというエピソードや、死を目前にした人が取りがちな態度等が紹介されていて興味深いです。

 わたしが特に興味を持ったのは、死後の世界についての想像が国や時代によって異なること。

 例えば、古代日本では「地底世界に行く」。

 古代北欧では「ヴァルハラに行き、昼は戦い、夜は酒を酌み交わす」。

 パプアニューギニア・トロブリアンド諸島では「近所の島に行って普通に暮らして年老いると胎児に戻り、元の島で新しく生まれる」。

 古代エジプトでは「死者の国に行き、再生の日を待つ」。

 インド等の輪廻転生思想がある国では「テストのようなものを受けて、合格すれば最後のステージに進めるが、不合格なら別の生き物に生まれ変わって生の苦しみを繰り返す」。

 …よく小説や映画などで戦友同士が「あの世でまた会おうぜ、相棒」というようなセリフを言っていますし、わたしはヴァルハラがあれば良いなと思っています。

 あの世の飲兵衛さんたちに、美味しいお酒とおつまみを差し入れてあげたい。

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