文…鴻上きのこ 絵…長田哲『ウンチをしない王女様』
人間にとって大切な排泄についての絵本。
●排泄を我慢するのは体にも心にも悪い
●恥ずかしいと笑う人の方が恥ずかしい
●自分の理想を他人に押し付けてはいけない
といった様々な教訓に満ちた作品です。
※注意
以下の文には、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
以下はあらすじ。
美しい王女さまに、みんなが夢中。
王子さまは国民が「美しい王女さまがウンチなどするはずがない」と噂しているのを真に受けてしまいました。
王子さまは王女さまに「君がウンチをしないというのは本当か?」と尋ねます。
…真に受けたことにもびっくりですが、デリカシーの無さっぷりにもびっくり!
王女さまが恥ずかしがって「はい、いたしません」と答えたのを、「じゃあ、君の部屋に水が流れるトイレは要らないな」と王子さまが信じてしまったことから、更なる悲劇は始まります!
…嫌なフラグが立った予感しかしない!
かわいそうな王女さまはウンチを我慢し続けました。
しかし、王女さまはついに我慢しきれなくなって部屋の外へ飛び出し、森の中でこっそり事を致そうとしました。
しかし、空気を読まない国民から「王女さまどうしたのですか?こんなところにしゃがんでおられて」と声をかけられてしまいます。
…気が利かないこと山の如し!!
王女さまは「森の草とお話していたの…」とうまくごまかしましたが、なんといっても王女さまは有名人なので、他の場所を探そうとする度に色んな人から声をかけられてしまいます…。
王女さまは破裂寸前!!
どうする王女さま!?
というあらすじの絵本です。
興味を持ってくださった方は是非読んで結末を確かめてください。
多かれ少なかれ、誰もがこの王女さまのように排泄を我慢した経験があるのではないでしょうか?
例えば、デート中に「お手洗いに行って来るね」と恥ずかしくて相手に言い出せず、我慢してしまったこととか。
恋人とお泊まりをする時、自分がトイレを使った後で相手がトイレを使って「臭い」と思ったらどうしよう…と不安で我慢してしまったこととか。
わたしの個人的見解を言わせてもらうなら、トイレに行くのを我慢しても何一つ良いことはありませんよ。
漏らしても地獄ですが、長く体の中に溜め込んでいると便が硬くなって出す時おしりが痛くて痔になるかもしれませんし、もっと酷い便秘になりやすくなりますよ。
便秘って、最悪の場合死にますから、ならないにこしたことはありません。
ちなみにわたしの知人は便秘が続いて、医師から「これ以上出ないと死ぬよ」と脅されたと冗談のように話をしてしばらくしたら、まだ若かったのに亡くなりました。
これを読んでくださっている方、もしあなたがトイレに行くことをデート相手がからかってくるようなら、そのデート相手は「食べたら出る」というごく当たり前の人体の仕組みや、恥ずかしがっている人な心を理解及び配慮出来ない非常に残念な人なので(「アイドルはウンチしないらしい」と言っている小学生ならともかくデートをするような年齢の人でそれを本気で言うのは頭がおかしい)、深いお付き合いはやめた方が賢明ですよ。
排泄を我慢するとロクなことがありません。
食べれば出る、これすなわち必然なり!
〈こういう方におすすめ〉
排泄について悩みを抱えている方。
〈読書所要時間の目安〉
割と文章が多めなので30分くらい。
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