こんばんは。

　ブラックな職場で心身共に追い詰められている方におすすめの小説をご紹介します。

　わたしは主人公・隆のようにボロボロの時にこの小説と出会いました。

　誠心誠意働いていても上司や先輩からミスをなすりつけられ、睡眠時間を削っても成績を挽回出来ず、心身ともに追い詰められ…。

　かといって給料も良くないし、まさにジリ貧。

　ジリジリと、ジリジリと、事態は悪くなっていく一方。

　なのに逃げられない。

　逃げられないと思い込んで自分で自分を追い詰めているから。

　休みを取れないどころかサービス残業ばかりだから、転職活動も出来ないし、疲れたまま仕事をするので新しいミスをする…。

　わたしはそんな経験もしているせいか、疲れ切っている隆にヤマモトがかける、

　「隆、会社変えたら？」

　「隆、ちゃんと眠れてるか」

　「メシは？　昼とかちゃんと食ってるか？」

　という言葉が心に刺さり、

　そして、

　「隆にとって、会社辞めることと、死ぬことは、どっちのほうが簡単なわけ？」

　という言葉に、心の奥底の、まるでガンのように浸潤していた嫌な部分を綺麗さっぱり切除してもらったみたいに爽やかな気分になりました。

　わたしは隆にすっかり感情移入してこの小説を読み耽り、

　「お前の人生は何のためにあると思う？」

　というヤマモトの言葉にもハッとさせられました。

　いつかはわたしも誰かにとってのヤマモトになりたいです！