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編著…グラフィック社編集部『世界のきらめくステンドグラス』

 きらきら輝くものが好きな方におすすめの本。

 まるでサファイア、エメラルド、ルビー、イエローダイアモンドのように美しいステンドグラスたちに目を奪われます。

 キリスト教関係の模様のステンドグラスが多いですが、中には鳥や花といった模様のステンドグラスもあり、お洒落なキャンディーのような可愛らしさに心が和みます。

 また、わたしはこの本の中で、特にマイアミ空港のインスタレーションに興味を惹かれました。

 「ステンドグラス」と聞いた時にイメージしがちなものとは雰囲気が全く異なります。

 なんだか、子どもが工作中にカラーセロファンをいくつも重ねてグラデーションを作り、そこから外の景色を見て遊んでいるかのような楽しさが伝わってくる作品です。

 それにしても…、わたしはこの本を読んでいて、つくづく考えさせられました。

 世の中には醜いものも多く、その多くは人間が生み出したもの。

 なのに、同じく人間が生み出したはずのステンドグラスはとても綺麗で、神秘的ですらあります。

 その差にとても驚かされました。

 一方では醜いものを生み出し、また一方では美しいものを生み出す。

 人間という生き物の持つ多面性が不思議で仕方がありません。

 …わたしもそんな人間の一人なので、偉そうなことは言えないのですが。

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