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止まっていた時間が動いた〜陸上と女子体操

村上茉愛が体操女子として57年ぶり、個人としては初めてのメダルを獲得した。村上にはメダルを取って欲しかった。今回代表にはならなかったが、寺本明日香と二人で女子体操界を牽引してきた。頑張ったあかしが取れて良かった。TVスタジオの寺本の涙も感動的だった。

昨夜の、NHK「東京2020オリンピック デイリーハイライト」で、相葉雅紀が陸上女子100mハードルの寺田明日香を取材していた。21年ぶりに準決勝に進出したことを評し、相葉は「止まっていた時間を動かした」と表現した。良い表現だ、村上を時間を動かした。

昨日、オリンピックらしい競技としてグレコローマンを挙げたが、原点はもちろん陸上競技である。そして、日本にとってメダルから最も遠い競技でもある。その陸上の各所で、止まった時間が動いている。3000m障害で三浦龍司がトラック競技で21年ぶりの入賞、1500mの田中希美は日本新で準決勝進出、入賞には一歩及ばなかったが、5000mで広中が16ぶりに日本新を更新した。そして、男子走り幅跳びで、橋岡が37年ぶりに入賞である。

時間が動かないと、若い選手も出てこない、資金もつかないと負のスパイラルに入る。正回転に戻すのは大変である。それを動かしている選手たちの努力に感服する。

ところで、 三浦の活躍で、障害レースを英語で"Steeplechase"ということを知った。Steepleとは、教会の尖塔のこと。”尖塔を追いかける”ってなんのこっちゃと少し調べると、元は馬に乗って、高くそびえ目印になる尖塔ーSteepleを目指してレースをしたことから来たらしい。Steeple目指し、人馬一体となって、川を飛び越え、障害物を乗り越えて競争したようで、競馬の種目にも転じている。(増田明美を見習って小ネタを挟みました)

閑話休題、昨日は野球で米国と対戦した。これは是が非でも勝って欲しかった。MLBはオリンピック参加を拒否している。商業的なことからだが、MLB選手のいない米国チームに日本のプロ野球選手で構成する日本が負けることは、日本のプロ野球の敗北である。

よかった勝って。大谷の活躍で、ただでさえ注目はMLBに移っている。私自身、日本メンバーを見て、どこのチームの選手か分からない人が多くいる。そんな人を見返すべく、オリンピックで優勝して日本球界を盛り上げて欲しい。

そして、陸上はどんどん時間を動かしてほしい


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