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イジメのはなし、一旦結論

2月にわたしは自分が
自己愛性パーソナリティ障害かサイコパスか
正式に精神科へ診断を求めた

結果は違っていた

医師曰く
「そういったのは病気じゃなく、性格
病質がある本人が障害があるなど疑わない
自分は普通と思ってるものです
大概は病質のある人の家族が相談に来て
でも、自己愛性パーソナリティ障害にしろ
治す薬がないんですよ」


◇◆◇
いつとは書けないが
うちの近所で生徒が相次いで自死した
1人は学校でのイジメ、他は親からの虐待

わたしが住む場所は
「今、誰かが亡くなった」聞こえてくる土地で
凄まじい電車の警笛とブレーキ音が重なって
暫くするとパトカーや救急車が到着する
自殺の名所、不名誉だけど

病院なら静かに消えていく命
ここは助かった人が誰もいない轟音

生徒達の情報は、近所の人からの話によると
周囲が介在できるギリギリまで入っても
人を攻撃する側に、攻撃している自覚がなく
むしろ周りを余計なお世話だと言っていたと聞いた

先週、わたしはnoteへ虐待する側に呼びかける文章を書いてみたが
他人を攻撃する人は無自覚
いつだって、自分は正しいのだから


◆◇◆
前職、3月末に決まったお墓にお参りしていた
わたしが初めて担当した自死で、故人は20代

早朝のお墓参り、故人の婚約者と顔見知りになり
会話を交わすようになって
故人の自死に至る話を聞いた
会社でのパワハラに耐えきれなくなったらしい

婚約者は生前の故人へ
「そんな所、辞めてしまえ」「行かなきゃいい」
正論は人を傷つけるパターンだなと思い
婚約者自身も毎年、それに後悔していた

「それしか言いようがないですよね」
わたしが口を挟んでみた

「他に出来ることがあったんですよね
一緒に労基署へ行ってやるとか会社に掛け合うとか
愚痴を聞く方もね、疲れちゃって」
婚約者は墓前にしゃがんで墓石から目を離さない
時々、涙声になる
これが毎年の恒例行事だ


◇◆◇
踏切を渡りながら
パワハラなり、イジメなり
人を追い詰めた側はどんな気分なんだろうか
想像してみる

自分の正しさで成敗した快感や達成感 
後味の悪さなど1ミリグラムもないだろう
自分と対極にある悪が自ら命を絶った
自分の正しさを証明したような

周りからは同情され
「あなたは悪くない、死んだ人が弱かった」

人の魂には重さがあり、21グラムらしい
自分の大事な人の21グラムは計量できない重み
しかし
他人を攻撃して殺してしまった側には
21グラムは勝利のメダルの重さ


◆◇◆
イジメやパワハラをする人、正論を言う人
自分が全面的に正しいと確信を得るために
相手に対して残酷なまで容赦ない所作をする

暴言や正論は、自分の正義感に酔いしれる狂気

パワハラ、モラハラ、イジメや正論は
滑らかな弁舌で相手へ反論をさせず
反論がないなら、自分が正しいというマウント
埋まらない虚無感や自尊心の低さを
他人の苦痛によって埋めている

刹那的なカンフル剤は長期間、効くはずもなく
常にターゲットを探し続け
いつも被害者が後をたたない

これらの人達は、大声を出したり不機嫌な態度で
ネットであればブロックをし
相手が言い返せない状態で、一方的な攻撃をし
正々堂々と闘えない自信のなさや
机上の空論は、綻びがあるのが見て取れる

目の前のちっぽけな存在に勝ったところで
人が自殺したり、もしくは嫌われ疎まれる

◇◆◇
解決法としては
人は棲み分けが大切だ
自分と違う人格には関わらないのがベストに思う

暴言が苦にならない人、建設的な話だけがしたい人がいて、自分より弱い人にイライラしたり
女子同士の愚痴や共感が苦手な人もいる
こればかりは相性だと思う

しかし関わっていくなら
それこそ自己愛性パーソナリティ障害を疑う

暴力や正論じゃ、人の命は救えない
天秤にかけるまでもなく
失くすものが遥かに大きいことが分からないほど
人の気持ちや状況が見えなくなっている

人はね、正しいから納得するんじゃないよ
自分を分かってくれる人がいるから
従うと心地よくて、心を開くんだよ

視線を対等にし、相手の気持ちが分からなくても
場が穏やかになる姿勢や対話をすれば
人から受け入れてもらえるはずなんだけど