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もはや写真を正しく運用するためには、ブロックチェーン技術しかないのかもしれない。

これは広まってほしい技術。

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事の始まりは、ブロックチェーン技術を使ったオープンソース「Starling Framework for Data Integrity」が公開されたことだ。オリジナルの写真やビデオが記録され、所有者の手を離れた後も追跡できる仕組みを担保できるものだ。Startling Frameworkの共同作成者が立ち上げたNumbers Protocol社が開発したカメラアプリ「Capture」は、前述したオープンソースの思想を具現化させたものと言える。

Captureアプリケーションで撮影した写真には、ブロックチェーンで証明されシールされたメタデータが付加される(ユーザーが正確な位置情報を共有したくないときなどにはプライバシーの設定を変更できる)。その後は、誰かが編集ソフトで編集するなど写真に変更が加えられると追跡され記録される。
(TechCrunch Japan「写真の完全性を確保するNumbers Protocolのブロックチェーンカメラアプリ「Capture」」より引用)

悪意のある切り取りや、著作者の許可なしでの無断転用にも効果がありそうだ。改悪されてフェイクニュースとして伝播されるのが、もはや「日常」になりつつある昨今、利害関係などの思惑も絡みカオスの様相を呈している。

この手の技術は、特許などの問題もあるものの、AppleやGoogleなどの大手が絡むエコシステムの中で運用されることがベターだ。この分野でM&Aも盛んに行なわれているし、2020年代に著作権が守れる仕組みが飛躍的に改善されていくかもしれない。

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技術的なことは詳しくないが、調べてみると、イーストマン・コダック(コダック)など、様々な事業者が同様の仕掛けを展開しているらしい。

ブロックチェーンという技術は、まだ一般的に馴染みがあるものではない。既に普及している技術でもあるわけだが、ブロックチェーンとは何ぞや?という問いから始めると敷居の高さに挫折してしまう。

まずは「なぜブロックチェーンという技術が要請されているのか?」という点から考えてみると良いかもしれない。通貨や写真に限らず、僕たちの個人情報や資産を守れる可能性があることが分かるだろう。

社会がブロックチェーン(のようなもの)を求めるようになれば、民間企業に留まらず、国や地方自治体などの仕組みに取り入れることが検討されるだろう。一朝一夕にはいかないが、未来を信じて愚直に知見を貯めていきたい。

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