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政治家への道⑱ 今も健在の電話作戦

以前も書いた通り、選挙戦では街宣カーの運行、公営掲示板へのポスター掲示に加え、電話作戦+証紙貼りの3つが主力部隊になります。選挙の投票依頼を電話で行う「電話作戦」は時代遅れだと感じる方が多いと思います。今は固定電話を持っていない若者が増えていますし、無党派層への電話での投票依頼は効果がないだけでなく迷惑がられることすらあります。それでも電話作戦が今も選挙戦で行われるのは、実際に投票に行く人は有権者の半分ほどであり、自らの支持層に着実に自分の名前を書いてもらうのに電話が有効だからです。

まず候補者自身が電話をかけよ

電話作戦の中核は候補者本人です。私の携帯には選挙区内で直接電話できる人のリストが千件以上(その中には日常的にお付き合いをしている人もいれば、滅多に電話する機会のない人もいます)入っています。選挙戦中の昼の時間や夜8時以降はほぼ電話に時間を費やします。

本人が電話する時には厳しい選挙情勢を伝えることが大切です。圧勝できる選挙であれば別ですが、情報が錯綜していたり接戦になったりしている場合は「このままでは負けだ」ということをはっきり伝えてください。候補者はどうしても楽観的になりがちですが、少しでも楽観的なニュアンスを出したら人は動いてくれません。

電話をかけるタイミングも重要です。最も効果があるのは選挙戦の最終盤。しばらく疎遠になっていた人に対しても、「どうしても勝ちたい」という本人の思いが伝われば人は動いてくれます。

電話作戦のノウハウ

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