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Kindle版『政治家への道』2月24日(土)発売!

noteで連載を続けてきました『政治家への道』シリーズ完全版が、2月24日(日)にkindleで発売となります(税込500円)。

ここでは、あとがきの一部を特別に公開します。


2023年2月に音声プラットフォームVoicyで「政治家への道」シリーズを始めた時、「選挙を支えてくれている支援者の皆さんがどう感じるか分からないから、政治家を引退してからにしたら」と妻に心配されました。二十八歳で初当選した直後に『パラシューター』という本を出版した時も、妻から同じことを言われたのを思い出していました。20年以上前に若気の至りで書いた本なのですが、今でも年に何回か「パラシューターを読んで選挙を戦いました」と地方議員や国会議員から声をかけられることがあります。ちなみに、声をかけてくる政治家の所属政党はバラバラです。公選法に関するマニュアルはあっても、選挙ノウハウは各陣営の秘伝とされていて、書籍はほぼ存在しないのが実情です。

光陰矢の如しということわざの通り、政治の世界に入ってから早いもので四半世紀が経過しました。この間、客観的に見て私よりはるかに優秀な人物や恵まれた環境にあった政治家が、政治の世界から去っていきました。ここまで私が政治家を続けることができているのは、ひとえに支援者に恵まれ選挙に勝ち続けてこられたからです。個人的スキャンダルも経験しましたし、民主党で閣僚や党役員を経験させてもらいながら、政策の違いから離党して希望の党結成に参加し、無所属の選挙戦で生き残り自民党に入りました。この選択に後悔はありませんが、政党を移ったことに対しては今も批判を受けることがあります。傷だらけの政治家人生ですが、これだけは断言できます。「地盤・看板・カバン」の全てがない人間にも政治家への道は開かれています。

本文で幾度となく指摘してきましたが、政治家は百パーセント公に奉仕することができる恵まれた職業です。ワークライフバランスにはほど遠い日々ですし、常に批判にさらされ、プライバシーがないなどの制約はありますが、取り組んだ政策が実現できた時の醍醐味は、他の職業では味わえないものがあります。

かつて日本新党の誕生などで、多くの若者が政治家を志した時代があり、私自身もその一人でした。政治家になって社会を変えるのだという気概を持つチャレンジャーが数多くいた当時と比較すると、そのような若者に出会うことが極端に少なくなりました。自分の選挙を八回経験し、仲間の政治家の選挙応援に何百回と入ってきた私がそのノウハウを全て公開しようと思ったのは、今こそ新たなチャレンジャーが必要だと感じたからです。本著を読んだ次世代の政治家が私の経験を踏み台にして、新たな時代を切り開いてくれることを切に願います。素晴らしい支援者との出会いがきっと待っています。


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