じーちゃん

初めまして、じーちゃんです。今の自分がなぜこうなっているのか、カウンセリングを受けなが…

じーちゃん

初めまして、じーちゃんです。今の自分がなぜこうなっているのか、カウンセリングを受けながら自分と対峙している最中です。 そこで過去のこと家族とのつながりなど思い出していくうちに記録として残しておけば、後で振り返りにもなるのではないかと思って始めてみました。

最近の記事

  • 固定された記事

あやとり家族①

自分ができるまで 父と母が喧嘩をしている時に母が言った。「この子は私の子です!」 父は言った。「俺の子だ!だって俺のところから出たものがお母さんのところに入ってできたんだから俺の子どもだろう」 この後、二人で大爆笑していたっけ。 こんな会話を小学校に入る前の子どもに聞かせる自分勝手な親たち。 今になれば意味はわかるが当時は分からなかった。 なんで喧嘩していたのに急に爆笑しだしたのかも。 私の実家はモーテルを経営していてその敷地内に家があった。 モーテルに向かう道を挟んで本

    • あやとり家族37〜じーちゃんが死んだ〜

      家には帰ってこなかったじーちゃんが死んだ。 中学2年生だった。足を骨折して手術して帰ってくるはずだった。 入院中に精密検査をしたところ、心臓にも悪いところが見つかった。 骨折の手術は成功したものの、入院を機に小児喘息だったじーちゃんは喘息を再燃させた。 日に日に悪くなる一方だったようだが、親からはそんな知らせはなかった。 本当のじーちゃんではないことから、じーちゃんの世話はじーちゃんの本家の方と一緒に行っていたらしい。 だから面会もあまり行かせてもらえなかった。 私

      • あやとり家族36〜お前は野良犬と一緒だから〜

        父に言われた一言高校生の頃、夜11時頃に帰宅するとすずちゃんがお父さんに怒られていた。 リビングの横ではお母さんがその会話を淡々と聞いている。 「ただいま」 「おう、お帰り。遅かったな、部活か?」父が言う 「うん。部活の後、社会人の人と練習してきたから」 「頑張ってるな」 その後部屋に入り、着替えてご飯を食べにリビングに戻るとまだ怒られている。 雰囲気が悪いのでさっさと食べて部屋に戻ろうとすると、会話の内容が聞こえてきた。 「お前は男が落としたくなるような女なん

        • あやとり家族35〜好きな男子はみんな双子の姉が好き〜

          大事な友達が自殺した。やっぱり主役はすずちゃん。女友達との交流は難しかったとはいえ、興味のある友達との交流は上手にできていた中高時代。 おしゃれしたりに興味持って、みんなとは違うちょっと大人びた雑誌を買っていた。 洋服のセンスも同年代とはちょっと違っていて。でもそんな自分が好きだった。 だけどそれも長く続けることは難しかった。 中学生の時、お兄ちゃんの友達が「お前の妹双子なんだろ」って物珍しそうによく見に来た。 色白だったすずちゃんは「白」、別に色黒でもないのに私は

        • 固定された記事

        あやとり家族①

          あやとり家族34〜突然弟ができた日〜

          お母さんは妊娠していなかった中学生になった。3つの小学校から生徒が集まって4クラスになった。 女子はグループみたいなものを作り上げて、仲良くしなければならないシステムが発動する。不思議だ。 ある女友達は私と2人組を作りたかったらしく、何かにつけて”一緒”にやりたがる。 ある日「一緒にトイレに行こう」って言われたけど行きたくなかったから「行かない、1人で行ってきて」というと泣き出ししまう有り様。 私はそういうのは面倒なので、気になる人間と男女関係なく関わっていくようにな

          あやとり家族34〜突然弟ができた日〜

          あやとり家族33

          我慢、努力、頑張り。全てが認められない小学校時代。助けてくれないお母さん。臨海学校が近づいたある日、どのくらい泳げるかのテストがあった。 海に行った時に、同じくらいのレベルの生徒たちにグループ分けするためだった。 私は、泳ぎは得意でクラスの中でも上位レベル。だから必然的に1番上級のチームに入るだろうと思っていた。 テストの始まり。5人くらいずつ泳げるところまで泳ぐ。 ダメだと思ったら足をついて立つ。 グループ編成は4つ。そのグループごとに受け持ちの先生も変わる。 ①20

          あやとり家族33

          あやとり家族32

          担任に恵まれなかった小学生時代小1の時の先生は普通。 小2も同じ先生が受け持つはずだったのに、代理の音楽狂いの先生へ変更。 小3の時の先生は軍隊のような考え、自分の言う通りに押し付ける。 小4の時の先生は、申し訳ないが大人ではなかった。 そして小5に進級する時クラス替えがあって、いっちゃんとは別のクラスになった。安心したのも束の間、担任になったのは初めての男の先生。 しかも赴任したての素性が全くわからない人。 結果的にこの先生はロリコンで、私が卒業した後に教育委員会から指

          あやとり家族32

          あやとり家族31

          いじめられていることを、先生に伝えた日小三の頃から始まったいじめ。当時の担任の女の先生は個性が強く 「こんなにけじめのない生徒たちは初めて」と私たちに怒りながら言う。 とにかく、キビキビと動いて欲しかったらしい。 自衛隊のようなクラスになっていた。 先生自体が”こういうクラスにしたい”っという思いが強かったから 私がいじめられていたことにも、きっと気づいていなかったと思う。 そしてクラス替えもなくそのまま小4へと進級になった。 当時の学校では小4からクラブ活動に参加で

          あやとり家族31

          あやとり家族三十

          いじめの始まり❷いじめる対象に全く響かないと、いじめ甲斐がない。 いっちゃんは、1人で私をいじめるのが難しくなってきたようで、他の友達をもっともっと巻き添いにすることにした。 始めは「ももちゃんは人に借りてばっかりいて返さない」って言われて。 母が絵の具を買ってくれなかったから、そのことを言われた。もちろん返せない。 そういうところからも目をつけていたんだなと。 色々なやり方でいじめられたが印象に残っているのはこの2つだ。 ❶嘘をつかれる 「ももちゃんは、みおちゃん家

          あやとり家族三十

          あやとり家族二十九

          いじめの始まり❶小3の時にクラス替えがあった。そこで一緒になったのがいっちゃんという女の子。この子がとてもTHE女っという感じの子だった。 私はこの子からいじめを2年間受けた。 何が気に入らなかったのか、よくわからないが彼女の中の”好き”には当てはまらなかったのだろう。気に触る存在だったのだろう。 女でよくあるグループ行動や、仲間感覚。2人組を作るときは必ずこの人と、っていうのが彼女なりの掟だったのだと思う。女子にありがちな行動だ。 私にはそういう感覚もなく、いっちゃ

          あやとり家族二十九

          あやとり家族二十八

          地球がなくなったら、宇宙がなくなったら何が残る?それが不安で怖くて眠れなかった小2のももちゃん。小2の時、担任の先生が急遽変わった。先生が妊娠したからだ。 若い先生から50代の女の先生に。 新しい先生はとにかく歌や音楽が好きで、朝の朝礼から歌わされる。 口を縦に開けろだの、お腹から声を出せだの、小2の子どもたちにはあまり理解できない発想。 時間が空けば校歌の練習もさせられ、とにかく毎日歌わされる。 すずちゃんにも言われた「いっつも歌っているけど何やってるの?」って。 伴

          あやとり家族二十八

          あやとり家族二十七

          人間には男女の区別があるということがわからなかった小1のももちゃん。私は人間に男女という区別があることを知ったことはない。 ただ、自分は女なんだということがわかって男ではないと理解したまで。 LGBTQとかそういう難しい考え方ではなくて、小1のももちゃんが純粋にわからなかったこと。 だから、色々なことに疑問を持っていた。 なんでランドセルが赤と黒なのかとか、そういうところは分けるけど勉強は一緒にするし、男女関係なく遊ぶし。 男女という区別がわからないから、区別されるとこ

          あやとり家族二十七

          あやとり家族二十六

          第二の母、すずちゃん祖母に育てられたすずちゃん。なんでも言うことを聞いてくれる環境で、愛情たっぷりに可愛がられた。 だから、自分の意見が通るのが当たり前。私には決して譲らない。 おやつを食べるときも自分が先に選ぶ。 「2人で仲良く食べなさい」なんて大皿におやつを用意された時は、早く食べないとすずちゃんに食べられてしまうという思いがあった。 だから口の中に入っている状態の時に、次のおやつを手に取って持っていた。 すずちゃんは、この食べ方すら気に食わない。 「だめだよ、手

          あやとり家族二十六

          あやとり家族二十五

          兄もまた犠牲者。甘やかせられて育てられたのは、父の夢のためだった。お兄ちゃんは長男として産まれた。昭和の時代は長男が家を継ぐと言うのが当たり前で、少しでも立派にという考えが世間一般的。 父もその一般的な考えのスペシャリスト。 自分が母子家庭で育ち、恥ずかしい思いもしたのだろう。自分の長男であるお兄ちゃんにはそういう思いをさせたくないという気持ちがあった。 兄は小さい頃から、好きなものや欲しいものは全て買い与えられた。 どこかに行きたいと言えば兄だけ連れて行った。父が行けな

          あやとり家族二十五

          あやとり家族二十四

          母方の祖母は人の気持ちを汲もうとしない。そんな祖母に育てられた母は私に同じことをした。母は中学校の時貧乏で学生服が買えず、みんなと違う制服を着ていた。 母には兄が2人と妹が1人いる。 1人だけ制服が違う、それだけでいじめの対象になる。 昔は同級生だけではなく先生も一緒になって馬鹿にしてきたようだ。とっくに卒業した兄のことも持ち出して、相当悔しい思いをしたらしい。 いじめられているという認識がなかったのか、私の前だから強がっているのか。 とにかく勉強を頑張ったことだけは熱心

          あやとり家族二十四

          あやとり家族二十三

          マザコンの父、それを知らないまま結婚した母。父は、女手一つで祖母に育てられた。途中から偽物のじーちゃんが加わりその生活がどのように変わっていったのか今ではわからない。 祖母は自分が私生児として育ち、自分の子どもには恥ずかしくないようにと付属の小学校へ父を入学させた。祖母の愛情というのはとても深かったようでそれを受けて育った父がマザコンになるのも自然の流れだった。 早く祖母を楽にさせようと、大学を中退し寿司屋に転職する。父は魚を釣るのも得意だったし捌くのも上手だった。それも

          あやとり家族二十三