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あやとり家族32

担任に恵まれなかった小学生時代

小1の時の先生は普通。
小2も同じ先生が受け持つはずだったのに、代理の音楽狂いの先生へ変更。
小3の時の先生は軍隊のような考え、自分の言う通りに押し付ける。
小4の時の先生は、申し訳ないが大人ではなかった。

そして小5に進級する時クラス替えがあって、いっちゃんとは別のクラスになった。安心したのも束の間、担任になったのは初めての男の先生。
しかも赴任したての素性が全くわからない人。

結果的にこの先生はロリコンで、私が卒業した後に教育委員会から指導されたところまではわかっている。

この先生は、生徒をいじめたり揶揄ったり、性的虐待もする人だった。
気に入った女子生徒には優しく、気に入らない生徒にはクラスの中でわざといじめるようなことをする。

私はもちろん気に入られていなかったから、色々とやられたが1番印象に残る事件があった。

今もあるのかな、給食当番って。給食当番は白衣を着てみんなのお昼ご飯をよそったり、終わった食器を片付けて給食室まで運ぶのが仕事だ。

5−6人のグループになって定期的に回ってくる。

ある日、給食当番用の白衣が1つ紛失した。
先生はそれを私が無くしたんじゃないかと言い始めた。

私は洗って持っていったことを覚えていたから、「私じゃない」って言ったけど。
他のメンバーにも聞いて「お前は持って来たんだな、そうか。じゃお前は?」と次々に確認して。

「みんな持って来ているから、やっぱりももだ」ってはっきり言われて。
悔しかったけど、もしかしたら洗って準備したけど、持って行き忘れているかもしれないって自信がなくなってきて。

家に帰って確認したけどない。お母さんにも確認したけど、やっぱり持って行っている。

次の日、家にはないこと。きちんと返却したことを先生に伝えた。
信用していない表情。私のアンテナは常に外に向いているから、こういうちょっとした表情でわかってしまう。

こうして白衣は一つ足りないまま経過した。その間も「白衣がないんだよ、なあ、もも」と先生から言われることも何回もあった。

同じことを何回も言われると、本当に私が無くしてしまったのではないかという妄想まで出てくるようになる。次第に自信がなくなってきた。

お母さんに伝えても、そういうことを言う先生に対し何かしてくれるわけでも、守ってくれるわけでもない。

2ヶ月後、白衣が突然見つかった。
犯人は「遠藤さん」
遠藤さんは昨日他の学校に転校した女の子だ。

朝学校へ行くと、机の中に手紙が入っていた、遠藤さんからだった。
「ももちゃんごめんね、私が白衣持っていたの。犯人探しのようになってきてしまって、持っているって言えなくなちゃって。本当にごめんね」

白衣は廊下の棚に引っ掛けられていた。
先生に「安藤さんが持っていたんだって」って言った。

「ふーん。見つかったならよかった」の一言。
私に対し、謝罪もない。あんなに疑って、みんなの前で私のせいにしたのに。

悔しくてお母さんにも伝えたけど、やはり何もしてくれない。

また、我慢だ。常に我慢だ。
”あやとり家族19”のことも、同時にこの頃やっていた。

この先生から受けた理不尽なことはまだまだある。
頑張っても先生の好みで決まってしまう。

頑張っても無駄なんだって思っていた。

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