『恋のツキ』小分析2

こんばんは(こちらスペインでは朝の2時)、日本恋しさにNetflixで日本のドラマや映画を見あさっている川口ほたるです。

何とも言えない独特の空気感をまとう徳永えり主演のドラマ『恋のツキ』を二周目観賞しております。現在エピソード4で共感&考察が頭の中で洪水を起こしているので、文章にできそうなところだけシェアさせていただきます。

まずこれまでのあらすじとしては、3年間同棲中の彼氏フウ君に不満を抱く31歳のワコちゃんは、バイト先で出会った顔面ドタイプの高校一年生イコ君に一目ぼれ、ぐいぐいと中を縮め一線を越えてしまいます。エピソード4ではワコちゃんが心の中で彼氏フウ君とイケメンのイコ君を比べるモノローグがたくさん出てきます。

その中で彼女は、自分がイコ君に惹かれている理由を、「女にさせてくれるから」と表現します。

私の主観的な意見としては、「女でいる」か「女を捨てる」かは自分自身の選択の問題だと思っているので、何となくそのワコちゃんの理由付けには納得できませんでした。それに、ふるまい方とか、従順に奉仕する感じとか、ワコちゃんはフウ君の前でも十分おんなっぽいと思うのです。

じゃあイコ君が持っててフウ君が持ってないものは何か、それは、「夢」じゃないかなあと思うのです。ワコちゃんの独白の中には、『イコ君となら、あこがれてた毎日ラブラブな生活が送れる』と自分の理想をイコ君との関係に照射するようなセリフもあり、目の前の現実じゃない何かを求めていることが分かります。

ワコちゃんをダメな女だと思う人は多いと思います。実際、嘘をついて自分の欲しいものを手に入れたりするのはあんまり良くないかもしれない(イコ君には初めのころ彼氏がいることを黙っていた)。でもなんだかすごくわかってしまうというか、ワコちゃんの決断スピードの遅さというかグダグダ感に、「う、、身に覚えが、、」と思ってしまうのは私だけではないはずです。

もともと『31歳でアルバイト』『まだ結婚してない』などとんでもなくどうでもいい日本社会の通念や正社員というだけで偉そうで家事をしない彼氏などに囲まれ人生に息苦しさを感じながら生きるワコちゃん、同情こそすれ、だらしがないなんて私には思えないのです。すごい頑張ってるじゃんて。

ぜひ皆さんも『恋のツキ』観てみて、お考えをシェアしてくださったらとてもうれしいです!


それでは、

川口ほたる

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