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鉈で人を切るって。

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 夜の路地裏。死体を鉈で切り刻んでいると、視線を感じた。
 ゆっくり顔を上げると、パンダのマスクを被った少女が俺を見ていた。
「何? お前もバラバラになる?」
 大抵の人間は俺に見られただけで、腰を抜かすか、どこかに逃げてしまう。
 しかし、こいつは違った。
「あ、あの……」
 か弱い声。
「何?」
「え、えと……」
 口ごもる少女。
 何なんだ。
「バラバラにされたいの?」
 少女はブンブンと首を横に振った。
「いや……違くて、その……」
 少女が俺の右手辺りを指差した。
「鉈で人を切るって、楽しいですか?」
 思わず、俺は微笑んだ。
「楽しいよ。やってみる?」
「はい!」
 少女は嬉しそうに頷くと、駆け寄って来た。すると、「あ」と何か思い付いたような声を上げた。
「これ、楽しいですよ」
 少女が渡してきたのは、赤黒く汚れた金属バットだった。
 こんな感覚、初めてだった。

夜の街へ、作品のネタを集めに行く為の費用に出来ればと思います。