お前もバラバラに。
包み隠さずに言うと、人を殺すことに飽きてしまった。
パンダのマスクを被って、金属バットで、頭を叩き割る。頭蓋骨が割れる感触、脳味噌が潰れる音。聞き慣れたし、聞き飽きた。
パンダのマスクの大男がいなくても、1人で人を殺せるようにもなった。初めは、今まで私を苦しめてきた人間共。次は、ムカついた奴等。
殺す度に覚えた快感は、いつの日かどこかへ吹き飛んでしまった。
夜の路地裏。
鉈で死体を切り刻む男に出会った。
男がゆっくりと顔を上げる。
傷だらけだけど、爽やかな顔立ち。
「何? お前もバラバラになる?」
動悸が激しくなった。
この気持ちは、恐怖か、それとも……。
夜の街へ、作品のネタを集めに行く為の費用に出来ればと思います。