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鼠経ヘルニア手術からその後復活まで

前回の記事はコチラ↓↓

1.入院手術まで

入院に関しては自分の行った病院では1泊~4泊と選ぶカタチでありました。病院によっては日帰りのところもあるようです。

入院の経験もないし周りに同じ症状の経験者もいなかったので主治医と相談し、問題なければ2泊位をおすすすめしますとの事で、2泊3日を選びました。
後は手術方法の選択ですが鼠径ヘルニアの手術には、鼠径部を3~4cmほど切開する鼠径部切開法と、腹腔内に腹腔鏡を挿入する腹腔鏡下修復術の2種類あり、自分は手術後の身体への負担が割と少ない腹腔鏡下修復術を選択。

そして自分にとって難題に感じたのは、最低2週間前からの禁煙。

手術中、後に関して様々な合併症の発生頻度を減少させる事や色々喫煙のデメリットを説明されましたが、禁煙しなければならない事に頭がいっぱいであんま覚えていません。笑

後は入院4日前にPCR検査をし入院前日の夕飯後から水分以外はNG。
当日は水分もNGです。

2.入院手術

自分は入院してから1時間位で手術だったので、結構バタバタでした。
手術着に着替えて腕に点滴した状態で主治医と手術室へ向かう。

よく入院患者でイメージするまさにこの感じ

手術室へ入ると6,7人の医療スタッフが待機しており、こんなにいるんだとちょっと驚きましたが、名前と生年月日を聞かれて手術台に寝てから処置前の準備を物凄いスピードで施し、凄い手際の良さに驚き。

その後、麻酔師から何か麻酔の説明を受けている間に気を失っておりました。

ホントにアッという間。

主治医から『○○さん終わりましたよ』と何回も呼ばれて起こされるまで何が起きていたのかもわからない状態でした。

3.手術後

意識がもうろうとしている中でそのまま病室へ運ばれましたが、正直なところ想定していたより手術後の痛みは結構苦痛。

こんなに痛いの?

腹筋してる途中でずっと止められたままにされてる様な苦しい感覚です。
痛み止めみたいな処置はされているのでしょうが結構しんどかったです。

1時間おき位看護師がチェックしに来るまで寝たりしてましたが正直悪夢を見たりして結構な地獄でしたね。

ある程度意識がはっきりしてくると気付くのが腕の点滴、酸素マスク、心電図のなんかペタペタしたのとか、指にもなんか付いていたし足と腕にはマッサージャーみたいのが付いており、尿管が入っておりこれが結構ずっと気持ち悪い感覚。

色々繋がっていて動きずらいうえに起き上がる事が1日許されない。

後、身体の一部を切ったりすると熱が上がったりするそうで37.4度位の微熱がずっと続いておりました。
起きる事がNGで寝たきりだったので腰、背中、首、頭が痛く横になるのも腹が激痛でなかなか動くのもしんどく本当に想像以上に地獄絵図でした。

あ、ちゃんと痛み止めの薬は後ほど処方されます。

こんなんで明後日にちゃんと帰れんのか?と不安になってましたし夕方まで担当してくれた看護師の方が結構ドSの方だったのでメンタル耐えられるか不安でしたが夜間看護師に交代され、その方がとても親切で頼もしい方だったのでとても安心出来ました。
ヨコヤマさんって名乗ってくれた方だった、丁寧に名乗ってくれた人はこの人だけでした。
入院中は自分が辛すぎて全く余裕が無かったけど、調子が良くなった今あの人が担当してくれて心身助けられたとしみじみ感じ、本当に感謝しています。

手術後1日は寝たきりでしたが2日目からは起きる事も歩く事も許可されます。
しかし1日寝たきりだったので全身が痛くフラフラで全く歩く事もままなりませんでした。。
食事も普通に取れるようになります。
この時身体的な辛さとしては、腹の痛みやフラフラ感はともかくとして、尿管が取れた後のトイレでの激痛が4日間程続いたのが地味に地獄です。

3日目の退院までこんな状態でしたが、不安だった術後の激痛が収まってくれてよかったです。

4.退院後

病院から自宅まで割と近かったので自力でやっと帰ってこれてホッとしました。
1週間後に抜糸するまで絶対安静だったので安静にしていましたが、家に引きこもってるの嫌いじゃないのに、調子は良い訳ではないから結構メンタルが徐々にヤラれてきます。笑

処置部のメッシュが安定するまで約2週間安静だったので、仕事も休みではありましたが、仕事休めてラッキーみたいな気分にはとてもなれませんね。

主治医からは抜糸後は30分程度のウオーキングは取り入れてみてくださいと支持がありましたので歩いてみたりしてました。
自分は安静にしていましたが2週間でメッシュ部分(腸が出てた部分)の痛みが完全消える事がなかったですが、メンタルがこれ以上持たなかったので、その後無事に職場復帰しました。

5.術後から現在

職場復帰1週間目は、身体の鈍りもありましたが、1時間位立っているだけでも下腹部の鈍痛がとてもしんどく休みながら作業するといった感じだったり、身体を伸ばす、力を入れる等すると鈍痛と共にメッシュ部の突っ張った痛みも伴い、手術前の状態より耐えられない痛みがありました。

処方されていた痛み止めの薬を飲まないと立っているのも辛い。

こんな状態が落ち着いてきつつも大体2,3週は続きました。
4週目位から薬を飲まなくても割と今まで通り作業が出来るように、耐えられるようにはなりましたが、手術から約2か月の現在も地味に鈍痛だけが少し残っている状態です。

ほとんどの方は1か月程で痛みはなくなるそうですが、自分は痛みがまだ生じているのでエコー等で検査しましたが、特に問題もなく、【慢性疼痛】化しているようです。
手術すれば直ぐに良くなると思っていましたけど、そう甘くはないのだなと感じています。

早く元の状態に戻ると良いなと願うばかりです。

6.今回の手術、入院を通して感じた事

自分の人生で初めて手術入院といった経験をしましたが、入院にするにあたり準備して頂く物の大半が全く使わないものでした。
2泊3日位だと意外と殆ど必要なかったです。
シャワーも使えなかったし。
後は入院準備など自分で前段取りを取ることが出来ましたが、自分は独身であり、お付き合いしている方もいないので、もし事故や災害等で緊急入院とかだったら準備も段取りも何もないよなと思いましたね。
自宅で急に倒れたらもうそれっきりだろう。
本当に何かあれば離れて暮らす両親、兄弟いますが余りそこは宛てにしたくはない気持ちもあります。
今後も独り貫くならば尚更病気等していられない、今後は健康に気を付け、強い身体造りをしていかなければならないとつくづく感じました。

そう思いながらも調子が悪い時に人に看護されるといった、仕事とはいえども人の温かさを何か、改めて感じた事で、忘れかけていた感情を思い出させてくれたように思いました。
今年初っ端から色々と考えさせられる経験でしたが何事もない事が一番だとつくづく感じます。


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