私の頭の中の消しゴム

韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」を観ました。
今まで21年間の人生で、こんなに泣くことはあったかな?というほど、嗚咽と涙が止まらない作品でした。この気持ちを覚えておきたいので、ここに記そうと思います。

まず、私は韓国ドラマにはまっていて、いくつかの作品を観ました。その中でソン・イェジンさんの「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」を観ている際、両親が「私の頭の中の消しゴムの人やん!あれはほんまに泣けた。思い出しただけでも泣きそうになる」というので気になって、今回、時間ができたのでみてみることにしました。

主人公のキム・スジンが若年性アルツハイマーにかかり、、、という話なのですが、もうその前のチョルスと愛し合っているシーン、結婚のシーンなどが美しくて、それだけでなぜか涙がこみ上げてきました。全てを見終えた後は、その愛し合っていた時間も伏線というか、ストーリーの重要な部分だったのだと感じました。韓国の映像はそれがものすごく上手だと思いませんか?日本では何か事が起こるところからスタートする物語が多いように感じます。

そしてアルツハイマーだと診断されてからはずっと泣きっぱなしで、声を上げて泣いていました、、、(笑)もうなんというか、愛する人を忘れてしまうこと、愛する人に忘れられてしまうことは、こんなにも辛いことなのか、と。自分はまだそこまで深い恋愛をしたことがないのに、これだけ心に刺さったので、結婚をしてから観たらもっと辛いのかなあ、とかも考えました。

また、コンビニ(ファミマでびっくり)、コーラ、トランプ、チョルスのローション?の匂いなど、印象的なものが多く、物語の終盤でそれらがでてくると「ああ…」となりました。

ここで私が号泣したポイントを二つ挙げます(笑)
一つ目は、スジンがチョルスを元カレと間違えて「愛してる」とまで言ってしまう。そしてそれに後から気づき、手紙を書いて姿を消してしまうシーン。本当に辛い。お互いの気持ちが痛いほど伝わってきて、もう、、、

二つ目はチョルスがスジンに「사랑해」(愛してる)というシーン。今まで言ったことが無かったんですよね。最後の最後で、、、
あと、なんかわからないですけど、サランへの重みってありません?韓国ではそのような愛の言葉を、日本よりもフランクに使う傾向があるそうです。しかし、そのような社会の中でもチョルスは言ってこなかった。それを最後に、、はあ。

はい、まったくもって言語化ができておらず、感嘆詞ばかり使ってしまいましたが、本当に素敵な映画でした。オリジナルは読売テレビで放送されていた日本のドラマなんですね。また、2004年に公開されたもので、町や映像から少し日本の雰囲気を感じた気もします。コンビニとかソニーの録音機などなど、、そして何より俳優さんたちの演技が本当に素晴らしかったです。韓国語がわからない私が観るからこそ良い部分もあるのかなあ、とも思います。本当に名作だと思うので、何をいまさら!と思われる方も多いと思いますが、本当に全力でおすすめします。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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