短歌連作「園長が見守っていた」 9首

ようちえんに行きたがらない母親と離れたくないはるのバス停


日直がいやで休んだようちえん また翌日も日直だった


きげんよく通えるための母と子の一ページずつ交換日記


学歴の話でひとが変わる母この頃はまだこの頃はまだ


たんじょうび会にて好きないろ聞かれぱっとオレンジと答えたけれど


おとうとに兄と呼ばれるのがいやだ 縦社会にはなじまぬ僕か


いもの絵が収まりきらず二枚目を付け足す先生いての大作


すなばではタニがトミヤマ叩いててしらばっくれたが叱られている


陽だまりでこまを回した園長が見守っていた一月のかぜ



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忘れられない先生

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