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冷却ファン付きスマートフォンのインパクト

スマートフォンで処理が多いゲームを実行すると、当然ながら発熱が増えてスマホ自体が熱くなり持っているのが大変になります。さらに熱によってスマホ内部のチップが壊れることを防ぐために強制的に処理速度を落として発熱量を減らすようになっています。その結果、ゲームなどの処理自体が遅くなり、発熱が減って正常に動作するようになる、という仕組みになっています。

世の中のスマートフォンでゲームをがっつりする人の悩みがこの発熱問題ですが、

スマホクーラー(3段階調整機能付冷却ファン・横・縦置き両対応・スタンド付)
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-CLN024

こんな周辺機器を用いて強制的にスマホに風を当てて冷却して発熱量を下げて、ゲーム中に処理速度を落とさないようにすることになります。さすがにこういうのを電車の中とかで使っている人は見たことありませんが。

そこで、「じゃあ冷却ファンを最初からスマホに内蔵すればいいじゃない」といわんばかりの変態スマホが登場しました。

Nubia、業界初の14,000rpmファンを内蔵したゲーミングスマホ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1182798.html

個人的にはファン付きのスマートフォンとか使いたくないなあ。

こちらの機種はあくまでゲーム用途に特化しているからなんでしょうけれど、ノートパソコン以上に持ち運び、衝撃が与えられるものに搭載されているファンとかあっという間に壊れそうな気がします。

上記記事の中身には耐衝撃性については触れられていないので、リンク先の機種のページをGoogleChromeの翻訳機能でざっくり読んでも、衝撃については何も書いていないようです。

大丈夫なんですかね。あと、小さいファンを高速回転させると振動や騒音がとんでもないことになるはずなんですが、その辺にも触れられていないですね。

思えばパソコンでも昔はCPUファンなんてありませんでした。最初期はCPU自体むき出して設置されていただけですし、ちょっと時代が下ってもファンではなくヒートシンクがくっついていただけでした。

CPUファンが常置されるようになったのはインテルがPentiumを出した頃じゃないかという記憶がしていますが、念のためにウィキペディアを見てみると

https://ja.wikipedia.org/wiki/CPUの冷却装置
Pentium以降のx86プロセッサでは、ヒートシンクにファンを取り付けて強制空冷を行うことが一般的になった。

と書いてありました。当たりでした。
昔の98や88には無かったのは覚えてました。

その後、指数関数的に処理速度が増えていったCPUでしたが、CPUの単純な速度の進化がほぼ止まりコアを多数化する方向に行ったためファンの大きさの限界もほぼ横ばいのようです。

Atomシリーズのように低性能低発熱なCPUだけではなく、CoreMシリーズのようにそこそこ高性能ながら低発熱なCPUが出てきたことで、ファンレスのノートパソコンもちょくちょく発売されています。

さすがに今後のスマートフォンで冷却ファンが内蔵される流れが他メーカーにも波及するとは思えませんが、スマートフォンの進化はまだ途中ですから、今後もとんでもない変態スマホが出てくるでしょうね。しかし、こういった「変態」なパソコンやケータイ機種を出すのは昔は日本メーカーだったんですけどね。東芝や富士通やシャープやソニーとか。今では無難な機種を出すだけか、そもそも撤退や買収とかされていて見る影もないのが残念です。

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