運動不足と雨は、BMWのよう

週に5日働いて、1日休んでまた仕事。
大学とは違って、気楽にサークルに行ってスポーツするということもなく、リフレッシュもできない。
そんな中で、仕事のお昼休憩の時間はとても貴重。

その休憩室で先輩社員に、「どんなスポーツしてたの?」
と聞かれたので、
「サッカーやってました」と答える。
「サッカーか、私は走るの苦手だなー」と先輩は言う。
「僕もボールが無ければ走れないですよ。だからマラソンとかただ走るのは苦手です笑」
「ね、マラソンとか何が楽しいのかわからないよね笑」

こんな会話が息抜きになる。

仕事も終盤の頃、ダンボールを外のダンボール置き場に持っていかなくてはならなくなった。
窓の外では雨粒が地面で弾けている。雨だ。

何個も束ねて重くなったダンボールの塊を持ちながら、傘をさすのは煩わしい。そうなると選択肢は1つ。
走ってダンボール置き場まで行こう。

ドアを開け、外に飛び出す。
思ってたよりも強くなかった雨にホッとしながら、ダンボール置き場まで駆け抜けた。

ダンボールの塊を置き、さあ帰ろう。
脚に力を入れ、駆けだす。
1歩、2歩、3歩4歩5歩。
5歩目、僕の心に高揚感、解放感がじわっと出てきたのである。

ん?

この感覚に疑問抱きながら進めた6歩目。

気づいたのである、僕は走ることに対して「楽しい」と感じていると。

室内に戻り僕は、駆ける歓びを久々に味わった余韻に浸りながら、またダンボールを束ねだした。


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