見出し画像

「その生き方はヤバイ!」と不安を煽られたが、今も平穏に暮らしています

災害の多い環境ゆえか、日本人は世界でも稀なほど不安を感じる遺伝子を持っているらしい。

うちの母は予期不安の強い人で「こうなったら、どうしよう」「ああなったら、どうしよう」と色々、不安に怯える人だった。

40代前半の僕だが、これまで会社に勤務する暮らしを生涯で約2年しかしたことがない。

実家暮らし→フリーター→フリーランス

と生活や働き方が変わっていった。

どうやらそんな僕のライフスタイルに、不安を感じる人が多かったようだ。

「会社に就職せず、そんなちゃらんぽらん毎日を送っていたら、そのうち大変なことになるぞ!」という言葉を度々かけられたものだ。

心配から、そう言ってくれたのはわかる。

ただし今のところ、大変なことは今まで一度たりとも起こっていない。

慎ましいものだが、自活を続けられている。

ありがたいことに仲間や仕事にも恵まれている。

常識や働き方は時代によって変わるのだ。

僕の親の世代は、集団就職することが常識だった。そこから外れた人は、落伍者、無頼者という烙印を押され苦しんでいたのではないだろうか。

人は、自分が未経験のことをなかなか実感できない。

プロゲーマーやライバーなど、新しくできた仕事は、昔の価値観のみで生きている人からすると、ピンとこないだろう。

サラリーマンになる選択をしなかった僕を心配していた人は、ドロップアウトしたアウトサイダーに映ったのかもしれない。

不安は伝染する。

「就職しないとダメだ」と不安げに言われ、こちらも不安になり「就職しない人間に価値はないのか?」と一時的に悩んだものだ。

しかしHSP気質の僕には、会社という環境が心底フィットしなかった。

フリーランスという、全ての時間を自分で采配できる今の暮らしを選ぶまで、ずいぶん迂回した実感がある。

しかし、自分の心の声に耳を傾け、自由な働き方を選んで本当に良かった。

相手を心配してしまい、つい「大丈夫なのか?」「そんな生き方はダメだ」と言ってしまいたくなる気持ちはよくわかる。

ただし、それがその人の時代の常識に縛られた時代遅れの価値観ならば、伝える内容を変えた方がいいかもしれない。

こうしてnoteを投稿している今も、時代の価値観は刻一刻と変化し続けているのだから。

絶対的に正しいことなど、何一つない。

人の数だけその人に合った生き方がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?