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HSPやINFJほど「あなたって、おかしいから変わるべき!」という変容要求を無視し、自分らしく生きた方がいい理由

これまで面と向かって「変わってる」「変人」と何度言われてきただろうか。

自身が思想や哲学、精神世界を好み概念的な世界に生きるINFJだとわかり、いろいろ腑に落ちた。

人間は誰しも「自分が普通」「自分はまとも」だと思いがちだ。それゆえ他者も「自分と同じような脳内の持ち主であるにちがいない」と感じやすい。

しかしこれは大いなる勘違いで、各々によってタイプは異なるのが現実だ。

「自分こそが普通である」という思いが強すぎる人ほど、自身と異なるタイプの人間と接した際の違和感を看過できない。

ここで「いろいろなタイプがいていい」「バリエーションがあった方が面白い」と、ちがいを楽しんだり受けとめられる人は器が大きく、個性的といわれがちな人とのコミュニケーションを自然と楽しむ。

こういう柔軟性のある人は、日本にそれほど多くない。それゆえ存在そのものをありがたがられることも珍しくない。

厄介なのが「自分はまともであなたの方がおかしい」「だからあなたも変わりなさい」「あなたも私のようにまともな人間になりなさい」と強く要求してくるタイプだ。

あえて強めに断言するが、HSP気質の人、INFJの人はこういう人間を相手にしない方がいい。

あなたの個性にネガティブな解釈を押しつけてくる人との付き合いは、人生で最も貴重な寿命というリソースを、不愉快な時間に変えてしまいかねない。これこそあなたにとっての多大な損失だ。

僕もこれまで接してきて、後味が悪い結果を招くのは決まって「私は悪くない。悪いのはあなた。だからあなたが変わりなさい」と他責傾向の強い人間だった。

もちろんニュアンスや用法、シチュエーションを含む話になるので、発する言葉のみで断じることはできないが「変」「変わってる」「おかしい」と言いたがる人ほど他人軸かも?

そういう人ほど無意識に「自分はこれでいいのだろうか?」と不安を抱えている。自分ひとりでは抱えきれない不安を解消する手段として、他人を変えようとするのだ。この行動が癖づいている人は、DV、モラハラ、パワハラの加害者になりやすい。

ちなみに「他人を無理やり変えようとする」はアドラーが最もやってはいけないと禁止していた行為だ。

人間の個性に正解も不正解もない。

ただタイプによってマジョリティー側とマイノリティー側に分類されることはある。

数が少ない側に位置する人は「あなたのその考えはおかしい」などといった反応をされる機会にでくわしやすい。

しかし「あなたの個性はおかしい!」と声高に主張する人は、もしかしたら「この人のことを自分の持つ感性や思考能力、哲学では理解できない」という恐怖から、無意識の自己弁護を選択している可能性がある。

「そんな突飛な発想、行動、パーソナリティを受け止めるキャパシティが自分には到底ない。そういう人と接すると不安で自我が脅かされる。だから私でも理解できるわかりやすい人間に変わってくれないか?」

そう言われているようにさえ感じる。

繰り返しになるが、そのような要求には、そもそも対応する必要ない。

行動変容は当人が気づいたタイミングで自然に起こるものだ。決して、外側から要求されるものではないのは言わずもがなだ。

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