見出し画像

「感じるな、考えろ」から「考えるな、感じろ」へ|内観体験と気づき

僕は超がつくほど、思考型の人間です。

元来、思考型だったというより、探求するうちに思考型になっていたといった方が正確かもしれません。

とにかく何でも結論が出るまで考えるのが好き。

考え出すと、数時間ひとつのことについて考え続けることもあります。

それはライターという職業をする上で、武器になるものの、デメリットを生み出すことも。

感じるのが下手になっていたのです。

傷付かないよう無意識に心を守るための鎧を身にまとい、感情が出ないよう重たく強固な蓋をしていたのです。

この蓋を外し始めたのが、今年の春が終わるくらいから。

7月に入ったタイミングでnoteの方針を変更し、なるべく見栄を張らないようにし、さらけ出すことを意識して文章を書くようになりました。

すると、目まぐるしい思いが実感できるようになり、書きながらよく涙を流すようになったのです。

癒しのワークの一環になっていますね。

さて「Don't Think. Feel」という台詞をご存知でしょうか?

映画「燃えよドラゴン」の冒頭で主演を務めるブルース・リーが放った台詞。

日本語に訳すと「考えるな、感じろ」になります。

ずっとずっと「感じるな、考えろ」と逆ブルースリーな生き方をしてきた僕は、今ようやく「考えるな、感じろ」のスタンスに変わりました。

「自分の意識やその状態を自身で観察する」内観という自己観察トレーニング法があります。

最近、これをしているのですが、ある気づきがありました。

意識を自分の内側へ集中すると、瞬間、瞬間に目まぐるしいほど感情が動いていることに気づきました。

僕は感情を外にあまり出さないタイプなので、よく「ポーカーフェイス」とか「感情を読みづらい」と人から言われます。

これは自己防衛から、そのようになったのだと思うのですが、内観をするようになってから「自分はこんなにも感情が動きやすい人間だったのか!」と気づけたのは、大きな収穫でした。

臆病なので、日々不安に襲われますが、これまでは「不安を感じてはいけない」「恐怖を覚えてはいけない」という禁止令を自分に出していたので、ネガティブな感情から目を逸らしていたのです。

しかし「恐怖や不安も、そのときにしっかり感じ取る」という姿勢になってから、ストレスを軽減できるようになった気がします。

何が嫌で何を嫌悪しているのか、どんなときにネガティブな感情を覚えるのかが、やっとできるようになったのです。

僕の心に一番背を向けていたのは、他ならぬ僕自身でした。

感情の蓋を開けるのは、正直怖くて怖くてしかたなく、一時的に大きな不安に襲われて調子が悪くなったときもありました。

しかし目を背けるのをやめた結果、前よりも正直に生きられるようになった気がしています。

好きは好きでいいし、嫌いは嫌いでいい、苦手は苦手でいいということを心で理解できました。

その結果、好きな人間、自分の仲間への愛情がより深くなり「もっと大切にしたい」「こちらからの働きかけが大事」と思うようになりました。

最初はうまくできなかった内観ですが、毎日少しずつ続けているとコツが掴めてきて、心身の状態を把握しやすくなっています。

みなさんも興味を持たれたら、ぜひ内観をやってみてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?