最近、ほんわかした話

2021年7月4日 10:56

オープンダイアローグという言葉が気になっている。
ちょっと違うけど、最近体験したことを紹介します。

久しぶりに仲間とZOOMを介して
プレイバックシアターという心理劇をしました。
もう何度も経験しているので、
その場の楽しみ方もバリエーションが増えてきました。

なので、今回わたしがメンバーに無茶ぶりしたのが、
「人ではないものの気持ちになってみる」
というお題でした。

それは、「雑草！」

プレバックシアターでは、
テラーと称する話したいテーマを持った人に
監督役のコンダクターがお話を聞いていきます。
今回は、わたしがテラーです。
語られたストーリーをもとに
アクター（演じる人）が自由に即興劇をくりひろげます・

わたしが観たかった話というのは、
庭一面に生える雑草たちがわたしに抜かれる時、
どんな思いをしてるんだろうという疑問。

コンダクターに促されてストーリーを語っていきます。
「舞台はどんな所ですか？」
「あなたはどんな気持ちでしたか？」
「登場するのは、どんな雑草でしょうか？」
・
・
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次々と質問に答えていく中で、
自分の中の雑草に対する気持ちや
その時の気分なんかが整理されていきます。

「それでは、みてみましょう」とコンダクター。

アクターたちが、わたしの話を立体化してくれます。

わたし役「また生えてきてる、今日はどの子から駆逐していこうかな」
雑草A「えっ～ダメダメ」
雑草B「そっちにしろよ」

わたし「ふんふん、今日はこれくらいにしてやるか」

アクターたちは自由気ままに
「雑草」たちを演じているので、
見ている観客やわたしは大笑いしちゃいます。

わたしの草取りには変なこだわりがあって、
すべての草を丸裸にするようなことはしないで、
その時の気分で背の高い雑草Aだけとか、
地に這う雑草Bだけとか的をしぼった「草引き」

ストーリーは進み、雑草たちがアドリブで
いろいろなことを喋りだします。

雑草A「でも、この人はいい人だよ。だって除草剤を使わないんだ」
雑草B「そうだな」
雑草A「だから、少ししたらまた伸びてきて、遊んでやろうよ」

もう何年もいっしょにやっているメンバーだから、
わたしの普段からの性格や
今日聞いた話の中から気づいた
「大事にしていること」を汲み取って
アドリブをかましてくるから、ちょっと泣けてくる。

コンダクターに聞かれることで、
ちょっとだけ自分の中の深いところにある
素の自分の気持ちが上がってくる。

演じてくれるアクターたちも、
それぞれ自分の中にある同じ気持ち、
似たような気持ちが自然と身体を動かしていく、
「きっと、こんな感じなんじゃないかな」って。

ちょっと心の中の深いところに身を置いて、
自由に語り、自由に演じて、
一緒になって大笑いしたり、ちょっと泣いたり。

だからプレイバックシアターが終わるときには、
始まったときよりも心は軽くなるし、ほんわかする。