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フェミニスト。犯罪被害で1年以上休職中。人生再スタート。勉強、同棲生活、被害回復等、日々のブログ。 ジェンダー/ フェミニズム / 優生思想 / 沖縄 / 戦争体験継承/ 臨床心理/ トラウマ治療 が関心のあるテーマ 性暴力被害者支援サイト「MIMOSA」運営中

最近の記事

私の曾祖父の頭はどこかにとんだ。2月10日 「私にとっての戦争」の話

あなたと戦争との距離はどのくらいあるだろうか。 23歳の私にとっての戦争は、"お茶飲み場での昔話"だ。 話してくれるのは大伯父。 私の生まれた場所で起きた空襲の話である。 この「町内」で起きたことを知っている人はどのくらいいるだろう。 かなり風化している。 今ここに住んでいる人も、ここで育った人も、75年前、小さな町内で悲惨な空襲があったことを知らない。 お茶飲み場で聞く話のリアリティと、学校の体育館で聞く"平和教育"とは子どもの中に残すものがきっと違う。 戦争が教科書

    • 沖縄に思いを馳せる写真記録 観光じゃない沖縄卒業旅行

      2019年2月 慰霊碑のある公園で、人が来たと分かるとすぐ寄ってきて、友達の膝の上から離れようとしなかった猫。 戦時中に亡くなった報道関係者の慰霊碑 戦後沖縄の政治家、瀬長亀次郎の米軍、日本政府との闘いの記録・資料が展示されている不屈館。 沖縄は戦時中から2020年の今日も、日本の「中心」から不条理を押しつけられている。 "沖縄の問題"は、沖縄の問題でなくて今日を生きる私たちの問題だ。 栄町市場。戦後すぐは闇市だった。 居酒屋で地元の人とゆっくり話をした。 この栄町

      • 沖縄で見てきた基地問題(編集中)

        この写真は米軍の保養所であるOkuma Beachから撮ったもの。 「米軍は良いところを見つけるのが上手い」といったことを言う人もいた。 沖縄の土地だった場所が、沖縄のものではないんだなと思った。 ゲートをくぐるとそこは日本ではなくて、アメリカ。 かつて沖縄だった場所に、今は"許可されないと入れない" ビーチでは米軍の人とその家族がバカンスを楽しんでいた。 5000日以上も座って、ずっと闘い続ける力はどこから来るのだろうと考えてみると、やはりそれだけの傷と怒りなのだ

        • フェミニズム的哲学 ひとりごと

          今日友人と飲んで話す中で いじめを受けた時と性的なからかいを受けた時の感情の反応の違いはどこから来るのか なぜ性的なからかいを受けたことは話すことが難しいのか(自分で認めることが難しいのか) という自らの問いに対して 自分ではどうにもならない属性記号として客体化されることで、逃げ場がないから。最初から個としての自分を無視された上での攻撃のため、個として対抗することができないから。自己嫌悪(ここではミソジニー)として、女の身体を持つ自分自身に返ってくる呪いだから。

        私の曾祖父の頭はどこかにとんだ。2月10日 「私にとっての戦争」の話

          大学を卒業するにあたって。「知」をどのように使いたいか

          4年間過ごした早稲田大学を昨日卒業した。 今日、美術館の大人1700円、大学生1000円という看板を見て切なくなった瞬間に、ちゃんと卒業を実感した。 私の大学4年間は、みんなが"良いなぁ!"と思うような楽しい絵面ではないかもしれないけれど、自分にとっては誰よりも幸せだと思える4年間になった。 人に対してではない、自分の中の"強さ"を少しでも育てられたならよかったと思う。 上手くそのまま見せることや説明することは難しいけれど、得られたもの、自分で生み出せたものもある。 「大

          大学を卒業するにあたって。「知」をどのように使いたいか