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「幻想を失うと」  本多裕樹 詩

「幻想を失うと」



あさましきにも夢を見るか

己がうだつあがらず日々すごし

時の間に間にただよう風のように

あれば月をながめて涙をながすのも良い

しからば夢が私の居場所であり

うつつではどうも浮浪者のごとく

日々すごした夏は終わり学校や会社の出がある

長い休みに

心境の変化もあろう

毎日、ダラダラとすごせばそれなりの浄化される

アルバイトに精を出し

資金を得た者もあろう

それぞれが経験をして社会を学んで行った


あさましきにも夢を見るか

己がうだつあがらずに今を生きている

結局、我はダメな人間だったことを確認する

仕事もろくにできなく

窓際でもいいのだが

ただ、会社にいるだけ

何もしない、

何もしないのが仕事、

本当は転職したいのだが、なかなか

それもさせてくれない現実

役に立たない私でもいるだけでいい場合もある

結局、何もしていない

うだつのあがらない存在は

他のステージにも行かせてくれない

私から幻想が消えた

中学2年生からどうも

卒業してしまったのだろうか

幻想が消えた

そういう本を読まなくなったからか

かえって私の本来の姿がまじまじと見えてくる

ファンタジーで身を固めていたが

今は、ほとんどホームレスのようなメンタルだ



人生を立て直す精神力はあるかね

無いね体力が不足している

今の現状のままでいいのではないか

それは嫌だけど、それしか無さそう

やる気は消えて

ただようだけ

ガス体のように

幽霊のように

霞に消えゆく儚さに私はあるのだ

ここから逃げ出す手段すら知らない

逃げ出しても

また、同じ状況がきたら困ったものだ

怠けることが私の処世術だ

ただ、ただようだけ

ただ、

ただようだけ




令和5年8月20日本多裕樹しるす

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