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短歌集抄a58 本多裕樹

桐あおぎ
葉がちりざねる
月あおぎ
空の青さと
昼の月みる



恋もせぬ
今しからばと
逃げ行きて
雨しらねども
影思い知る




人知らで
女子たたせて
無視をして
其の御姿を
ながめ楽しむ




時あさき
見れば老いたる
心しる
ながれ見ればと
白き足肌



われわすれ
おのこの思い
わすれられ
誰相手せず
孤独のなかに


恋しても
相手はむかず
わすれられ
私を見てよ
何故つたわらず



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