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布団の中であいつとあいつをぶん殴ってやった

#6 『風のささやき』ーあいみょん
友達と2人で久しぶりにご飯に行った。『愛がなんだ』のテルちゃんにどれだけ共感出来るかを語りまくり、生きていくのって意外と難しくね?あるある選手権を開催した。

そんな中、隣の関西人おじさんに話しかけられる事件発生。そのメニュー辛いですか?から始まり、どこ出身なのか、伊藤忠にいましたよね?とどんどん質問を飛ばしてきた。まだ前の質問答えてないよ、おいおい。新手のナンパというより、誰かと話したい欲を消化したい50代男性という感じだった。一緒に来ている後輩の男性も苦笑い。友達が突如として、営業スマイルモードに切り替わる。さすが。彼女にとってはこれが省エネモード。かという私は表情前面に早く終わって欲しいなという願いを込めた。

空気を読んだのか1杯ずつ奢ってくれた。まるでチップを貰った気持ちだった。私達の時間はあなたに消費されていいなんて、許可出してないぞという言葉を餃子と一緒に胃に流し込んだ。

✳︎勝手にラベリングすんなという叫び
『愛がなんだ』は日本アカデミー賞で成田凌が新人賞で表彰された時に映画の存在を知った。世に言う三角関係。報われない恋。それでも好きになる人間の性。愛がなんなんだ。と主人公は叫ぶ。誰に対して?自分に対して?わからない。

自分は主人公の気持ちが共感しすぎると思って、映画館に足を運べなかった。友達は観に行って主人公に共感の嵐だったようだ。大学生の時から平凡な恋をしてこなかった私達はどれだけ主人公が諦めと自分の欲との間で葛藤するのかを語ることができた。けれど、友達は会社の同期に主人公に共感することを珍しがられたそうだ。

謂わゆるメンヘラ女と認定されたのだ。
友達は責任感が強く、頼まれたことは120%で取り組むような子だった。だから嫌なことも口には出さず。同期に普通じゃないと思われないように立ち回ろうとした。

でもよく考えたら、私達が普通じゃないって誰が決めたの?

自分の当たり前を常識として、それに当てはまらない人種は普通ではないと定義する。

彼らは人と一緒が良いと考えるから。

飲んでもいないのにウーロン茶片手に気づいたら熱弁してしまった。私達は私達の普通で生きてる。勝手にラベリングして面倒な人認定しないで欲しい。私達だってバカじゃないから、受け入れられないことぐらい重々承知だ。でも、受け入れられないなら放っておいて欲しいと思うのは傲慢か?

生きるのって難しい。
私達は似た者同士で、お互い思うことを何時間もかけて喋りまくっていた。ある時には怒り、ある時には泣き、ある時は笑った。
こんなにも自分をありのままでさらけ出して、笑いあえる存在を見つけたことは奇跡だったと今でも思う。

彼女達に、溢れんばかりの「彼女達にとっての幸せ」が訪れますように。

ちなみにtwitterでいいなと思うツイートを同じようにいいねしている人は、画面上2万人以上いるのにどうして私達は見つけられないんだろうね。

絶対同じ感性の持ち主っているって信じても良い?