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【ゲームレビュー】逆転裁判123「裁判だけじゃない。シナリオ構成のお手本のような名作アドベンチャー」【Switch】


※本レビューはネタバレを含みます。また、個人の感想によるものです。



【Chatgptによる要約(一部手作業で修正)】

シナリオ構成、楽しい裁判パート、魅力的なキャラクターが良い点として挙げられる。第一話と第二話は特にプレイヤーを引き込む構成で、裁判パートでは「異議あり!」の瞬間が特に楽しい。また、キャラクターのデザインは子供にも魅力的で、シリーズ全体の魅力を高めている。

一方で、スキップやセリフ自動送りの欠如、後半の捜査パートのだれやすさ、ライフシステムに関する問題点がある。これらの問題にもかかわらず、逆転裁判はアドベンチャーゲームの金字塔であり、霊媒的な要素を取り入れつつ、興味深いストーリーとキャラクターでシリーズを構築している。

このゲームは時間が経っても語り継がれる価値があり、セールでの低価格での入手可能性も評価点である。


【評価/10点】

8点



【公式サイト】



【良かった点】

・飽きさせない工夫を凝らしたシナリオ構成

逆転裁判のなかで好きなシナリオは?
と聞かれると
蘇る逆転」や「華麗なる逆転
をあげる人が多そうだが、

個人的に着目したいのは
123それぞれの作品の1話と2話である。

1話はどれも裁判からいきなりスタートし
ゲームの醍醐味の裁判をいきなり味わえる
仕様になっている。

2話はゲームの基本となる
操作パートと裁判パートに分かれるが
2話では重要な人物が被害者や被告人に
なるため、いきなりクライマックスのような
引き込まれるシナリオを味わえる。

※逆転裁判3だけは、少し特殊で1話は
いきなり裁判かつ重要な人物が被告人な
本当にいきなりクライマックスな感じ
となっている。

アドベンチャーゲームは割と中盤が
だれるものが多いが
逆転裁判はこのインパクトのある2話が
あることによってプレーヤーを
引き込むようになっていると感じた。


1からシナリオとシステムが完成されている


・やっぱり楽しい「異議あり」

本作で最も楽しい場面はやはり
裁判パートである。

特に尋問と証拠品の詳細を確認して
矛盾を見つけたときにはニヤニヤが
止まらず、
異議あり!を突きつけるのは
とても気持ちいい。

異議あり!


・小学生でも興味が湧く魅力的なキャラクター

本作は元々GBAの3部作だったため
当時のプレーヤーには
小学生も多かっただろう。

裁判という難しい題材だけに
とっつきにくいが
その代わりシナリオ、特にキャラクターは
かなり子供向けになっている。

キャラ立ちは1の人物が2や3にも
登場するなどして
シリーズ作の深みを出すのにも
一役かっており
シリーズが長く続いている
要因にもなっていそうだ。


3で印象的なキャラクター:ちなみ

【イマイチだった点】

・スキップやセリフ自動送りがない

2000年代のゲームなので仕方ないが
現代のアドベンチャーゲームに
あって当たり前のスキップ機能や
文字自動送り機能がない。

私はざっと読みしながら
ちゃっちゃと進めたいタイプなので
何度もボタンを押さないといけないのが
つらい。


・後半シナリオの捜査パートがだれる

序盤はサクッと終わるシナリオが多いが
3話以降はだいたい捜査パートと裁判パートが2回以上ある。

裁判パートは考えることも多く
展開もハラハラするので
退屈しないが、
何度も捜査させられるのが気が萎える。



・ライフが少なく詰まったときにゲームオーバー連発になりがち

間違った証拠を突きつけるなどでライフが
削られるが削られるライフが1個
ではない場面も多い割に
ライフの最大値が小さい。

ほんとにわからんなぁとなったときに
GAME OVER→ロード→GAME OVER→ロード→……
となるのは親切ではない。

とはいえヒントシステムがあるのも
なんか違うなぁという感じがするので
単純にライフをもっと増やしてほしかった。

ちょっと間違えただけで即有罪にする無能裁判長



【各作品の個別評価】

逆転裁判1: 8点



1作目にしてゲームシステムが完成している。
追加シナリオ「蘇る逆転」は個人的に123の中でも最も好きなシナリオ。

本作に収録されている1はDSで発売されたリメイク版。GBA版に5話が追加されたもの

逆転裁判2 : 7点


新システムのサイコ・ロックは少し理不尽
寄りの要素だが、最終話である4話は
シリーズ中でも異彩を放つ名シナリオ。

2もDSで発売されていたよう。本作のベース

逆転裁判3 :8点

成歩堂と千尋さんの過去に焦点をあてた
本作はすべてのシナリオが秀逸。
キャラクターも魅力あるキャラばかりで
世間の評価も高い作品だが、
1や2のキャラが多数登場するので
3から入るのはあまりオススメしない。
2のサイコ・ロックの不満点も地味に
解消している。

3も原作はGBAだが本作のベースはDS版

【プレイ時間】

50時間

1:15時間
2:15時間
3:20時間
ぐらい

それぞれがアドベンチャーとして
十分なボリュームがあるので
3部作全部やるとお腹いっぱいという感じ。

発売してそこそこ時間が立っているので
しょっちゅうやっているセールで
1000円以下で買えてしまう。(破格

これなら1だけでも元が取れる
と思うので興味があるけど
やる時間がないなぁという人も
1だけでもやってみてほしい。


【まとめ】

裁判という馴染のないテーマ
を取り入れながら
現代よりもニッチなADVジャンルを
小学生にも遊べるゲーム
としてまとめあげ
GBAで2001年に発売し
しっかり売る

という地味にめちゃくちゃすごいこと
をやってのけているADVの金字塔

霊媒というフィクションをとりいれながらも
SFには感じさせない絶妙な世界観構築

人気の高い魅力的なキャラクター作り

先が気になるフックをたくさん用意した上で
分かりやすく伏線回収するシナリオ

どれをとっても高水準なゲームのため
時代がたっても語り継がれるゲーム
となっているし
今後も語り継がれていくだろう。


【備考】

採点基準

10点:人生が変わるレベルのゲーム。買え!
9 点:超良作。買うべき。
8 点:良作。興味があるなら買ってほしい。
7 点:問題もあるが、総合的には面白い。
6 点:平凡で遊べるが、特に勧めはしない。
5 点:良い部分あれど総合的には良くない。
4 点:面白くない。
3 点:プレイするのが苦痛。
2 点:まともにプレイできない。
1 点:1点以下をつけることはおそらくない。



筆者のシリーズプレイ歴

大逆転裁判12

大逆転をたまたまやって
寝食を忘れるほどどハマリしたので
123にも手を出してみました。

元が古いゲームなので今やると
古く感じる部分はあるものの
根幹の面白さは全く色褪せていなかった。


2024/1/25には逆転裁判456王泥喜セレクションが出ます。

456が出るまでに123を終えられて良かった。
逆転裁判は過去作のキャラクターが
たくさん出てくるシリーズ(だと思う)
ので
今から始める人は新作の456よりも
123もしくは大逆転12(こっちは新規でも)
をオススメします。


筆者のひとりごと

逆裁123はかなり面白かったのですが
3部作だけに細かい話はかけなかったので
おもしろかった章ランキング
という記事でもう一つ
書いてみようかな~

以上 終わり

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