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ねうねう vol.4 感想
収益が全額保護猫活動に役立てられる猫づくしの俳句アンソロジー誌「ねうねう」の vol.4 に参加しました。
悲しくもねうねうはこの号でしばらくお休みとなってしまうのですが、今号でも読むほどに猫、猫、猫を味わえる楽しさは変わりません。
恋猫の眼に火柱の立ち上がる / 金子敦
恋猫のあの声も火柱の音だったのか!と思うほど、あざやかに景を結んでいる一句だと思いました。
定年とふ些事よ仔猫の寄り添
食べものが空から降ってくるとき
食べものが空から降ってくる詩が好きだ。
蟹の月夜コーンフレーク降ってくる/中西ひろ美
月の夜、蟹は月のひかりを恐れて食べものをとれず、痩せてゆくという。その蟹に、月はみずから欠けていくようにして金色のコーンフレークを降らせる。
骨盤のゆがみをなおすおかゆです、鮭フレークが降る交差点/笹井宏之
癒えようとしておかゆを黙々と口にはこぶとき、心は別の場所を夢みている。あと少しの鮭フレーク。ひとふ
ねうねう vol.3 感想
収益が全額保護猫活動に役立てられる猫づくしの俳句アンソロジー誌「ねうねう」の vol.3 に参加しました。
vol.1、vol.2 に続き、vol.3 でも尽きることのない猫句の数々に、俳人の目と猫の魅力の奥深さを思いました。
自爆する直前仔猫撫でていし / 堀田季何
仔猫の感触とそのあとの瞬間が俳句の短さとともにそのまま胸に突き刺さって来るようでした。
恋猫のこゑ短調に変はりけり / 金
ちゅいんぐゎ vol.2 感想
一人っ子の方三人(住田別雨さん、松本てふこさん、ミヤコンドリアさん)が作っていらっしゃるちゅいんぐゎというネプリを読みました。
お題は「百合」。詩「糸偏に告る(住田さん)」は互いが互いを見ている…というよりは隣りあって同じ方を向いて、時間を共有しているような印象があり、そこから感じられるものが好きでした。
俳句連作「I don't like Mondays.(松本さん)」はこちらを閉じ込めてく