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なぜガンダムシリーズの代表的な主人公は日本人あるいは日系人なのか?『コードギアス反逆のルルーシュ』との関連性も含めて思うこと

これが今年最後の記事となるが、何を書こうかと色々考えたのだが、いわゆる「今年も一年お疲れ様でした。来年もよろしくお願いします」みたいな記事は書かない。
今年の振り返りはもう既にやったし来年以降どうなるかも書いたし自分がどうしていくかなんてわざわざここで書く必要はないと判断する。
そのため、最後の記事を何にしようか迷っていたのだが、最近歴代のガンダムシリーズと『コードギアス反逆のルルーシュ』を見直して色々話をしていた。
その中で1つ面白い事実に気がついたのだが、ガンダムシリーズにしろ「コードギアス」にしろサンライズのリアルロボット系アニメの主人公は一部の例外を除いて日本人あるいは日系人ということだ。

ガンダムシリーズの主人公を見てみると、初代のアムロ・レイ、「G」のドモン・カッシュ、「W」のヒイロ・ユイ、「SEED」のキラ・ヤマト、「OO」の刹那・F・セイエイなど代表的な主人公は大方日系人である。
もちろん全てがそうだというわけではなく、「Z」のカミーユ・ビダン、「ZZ」のジュドー・アーシタ、「F91」のシーブック・アノー、「V」のウッソ・エヴィンは出自も性格もどちらかといえば欧米系だ。
また、「∀」のロラン・セアックや最新作の「水星の魔女」のスレッタ・マーキュリーも確実に日系ではない主人公なので全てがそうではないが、シリーズを代表する主人公は大体日系が多い。
そして彼らが乗りこなすガンダム自体も元々は日本の鎧武者をモチーフとしており、作劇の都合もあるが劇中では間違いなく一騎当千の超兵器として描かれることも多いだろう。

これらの特徴はいわゆる「大人の事情」とか作劇の都合とかだけではなく、もっと根本的な部分で実は日本人あるいは日系人こそが世界で一番優秀な遺伝子の持ち主ではないか?とも最近は思えてきた。
まあ考えてみれば不思議なもので、日本という国は数々のスーパーロボットアニメ・漫画を生み出してきたとんでもない国であり、何せ「鉄腕アトム」「鉄人28号」を経ての「マジンガーZ」「ゲッターロボ」だ。
それらの歴史の延長線上に「ガンダム」も「コードギアス」も存在しているわけだが、ガンダムでもギアスでも日本人あるいは日系人のキャラは優秀な存在として描かれることが多い。
何せあのルルーシュが数少ない苦戦した敵が枢木スザクであり、名前から見てもわかるようにスザクはルルーシュに匹敵する才能と格を持った戦術のスペシャリストである。

総合的な戦略では流石にルルーシュに分があるが、一対一の白兵戦においてはスザクの方が圧倒的に強くなんどもルルーシュは苦戦を強いられるほどに強かった
そもそもコードギアスの世界においてはユーフェミアが日本人を大量虐殺するところから始まるのだが、なぜこんなことをするのかというと日本こそが世界で一番優秀な国・人種だからである。
何せかれこれ人類の2000年もの歴史の中で、日本という国は数少ない欧米諸国による植民地支配をギリギリのところで免れ、原爆を二度落とされ東京が焼け野原になっても国の権限だけは譲らなかった。
第二次世界大戦でヒトラーはユダヤ人を大量虐殺したのだが、これも一面的に見ればヒトラーがとんでもない大戦犯だが、一方で「ユダヤを野放しにしておくと危険」という認識・嗅覚は間違いではない。

しかし、そのユダヤが唯一世界で脅威に感じているのが黄金の国・ジパングこと日本であり、世界で一番優秀な遺伝子を持ち一番習得の難しい「日本語」という言語を難なく駆使するとんでもない民族である。
「コードギアス」はそんな観点で「もし日本が欧米からの植民地支配を受けていたら?」というIFもので始まり、主人公のルルーシュが祖国のブリタニア帝国に反旗を翻し圧政からの解放を目的として物語が動いていた。
実際にブリタニア帝国ほどの圧倒的な覇道を以ってしても日本という国を完全に支配して覇権を握ることはできず、最終的には「エリア11」からかつての「大和魂」を取り戻して再び主導権を取り戻すのである。
フィクションとはいえ実に鋭い確かな視点で「世界の中で相対的に見た日本」を此れ程に捉えた戦記アニメも中々なく、やはり日本人が世界において最も優秀で民度の高い人種であることは間違いない。

私自身は酷評したが、思えば「ガンダムSEED」は面白いつまらないや良し悪しを別とすれば決してリアリティがない話ではない、あれが示したのは結局「日本人の遺伝子こそが最強」という身も蓋もない事実である。
何せ主人公の名前がキラ・ヤマト(漢字に直すと吉良大和)と思いっきり「大和」の名前が入っているし、姓名判断で無料鑑定しても総格24の大大吉の画数であるからして、劇中でキラが最強なのは一目瞭然だ。
「Gガンダム」にしたってデビルガンダム事変もそれを最終的に解決したのも全部ジャパンだし、シャッフルで総合力最強も結局ネオジャパンのドモン・カッシュとシャイニング・ゴッドガンダムだものなあ
シャッフルの他メン見てもドモンと対等に戦えるって中華系のサイサイシーとロシアのアルゴ・ガルスキーで、アメリカンなチボデーとおフランスなジョルジュがワンランク下みたいな位置付けも割と当たってる(笑)

まあそれを言うと、そもそも初代のアムロ・レイとシャア・アズナブルの因縁にしたって人種の括りで見るなら日本人と欧米人のどっちが強いかというようなもんじゃないのか。
2人の戦いの顛末を描いた「逆シャア」で最終的に戦術的思考に優れて継戦能力を最優先したνガンダムと火力最強だけどエネルギーの消耗が激しいサザビーの対決は最終的にνガンダムの勝ちだった。
シャアは「戦略」の天才ではあっても「戦術」の天才ではなく、初代の時からそうだが一騎打ちで一度たりともアムロに勝てた試しはないのである、ニュータイプ能力も含めて。
まあ一番手強かったのはそんな2人を虜にしてしまい一生物のトラウマを植え付けてしまったララァ・スンという潜在能力お化けの天然ニュータイプではあるのだが。

なんかそう考えると「ガンダムW」のラストのコロニー迎撃の時、無事に生還したヒイロ・ユイとウイングゼロに対して「宇宙の心は彼だったんですね」といったあの電波発言の意味も分かろうというものだ。
正直アニメだけの流れで見ると「何言ってんのこいつ?」と電波扱いしたくなるし、実際あのセリフを発するに至るカトルの心情の変化や推移が不足気味なためにあのセリフは完全に浮いてしまっている。
しかし、カトルが言っていたのは単純に「ヒイロ・ユイこそがこの宇宙の理念を提唱し導いてくれる存在である」と共に「結局ヒイロの遺伝子こそが何だかんだ最強」ということを表したかったのかもしれない。
カトルは劇中で数少ないバックボーンが明確に描かれたキャラであり、彼の実家はいわゆる石油王を連想させる高貴なアラブの血筋であり、その彼をしてヒイロこそが一番凄いと言わしめている。

こう見ていくと、なんだかんだ日本こそが実は世界最強の遺伝子・言語・技術・資産を持ったとんでもない国であることを奥底では誰しもが認めているのかもしれない。
英語ができないからといってコンプレックスを感じる必要はどこにもないのである、そんなことしなくても既に最強の資質を持っているのだから。
アムロ・レイ以上のニュータイプ、ドモン・カッシュ以上のガンダムファイター、そしてキラ・ヤマト以上のスーパーコーディネーターは生まれていない。
これらの事実が何を示しているかを考えてみると、結構面白いかもしれず、決して「主人公補正」だけでは語れない「何か」があるはずだ。

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