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ごちゃまぜnote

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自己語り&分類できないnote
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「我慢するのが正解」と思ったのは、怒られたくないから

先日、夫に言われたことがある。 「目覚まし時計を勝手に止めないで、『止めろ』と言ってくれ。それから、鳴ったことに気づいたら(起きる意思があるから設定しているので)起こしてくれ」と。至極、当然の主張だ。 だが、ここで私は自分の認知の歪みに気がついた。 「旦那の目覚まし時計が鳴るより前に起きないのかよ」というのは私も重々理解していることなので、スルーさせてほしい。 過去の話になるが、夫は目覚まし時計をすぐには止めない人間だ。音は聞こえているが、「止める」というところまで意識が

「ひかり」【短編小説】

 放課後の校舎はがらんとしている。螺旋階段を登り切ったところで、彼女はぼうと立ち尽くしていた。西日が階段を取り囲む窓ガラスを通ってキラキラと瞬いて見える。オレンジ色の光に包まれるこの瞬間を、彼女はたいそう気に入っていた。 「綺麗だと思うかい?」  突然、誰かが彼女に声をかけた。振り向いた先には制服姿の男子が一人、穏やかな笑みを彼女に向けている。  ひょっとして、この人もここへ夕日を見に来たのかしら。  同志ができたと嬉しくなって、彼女は彼に負けないくらいの笑みを返した。 「

ジングルベルジングルベルっていう洋楽

クリスマスが近い。この時期になるとなんだかワクワクした気分になるのは、いくつになっても変わらないらしい。ちなみに予定はない。ケーキを買って、家でチキンを焼くくらいはするかもしれないが。 そんなことを考えていた私は、ふと、クリスマスソングを思い出した。しかしタイトルが思い出せない。そばにいた夫に口ずさんでみたが、覚えているフレーズが短すぎたのかいまいちピンときていない様子だった。有名な洋楽だと思ったのだが…。 うーん、やっぱり分からん。ググろう。 分からないことがあったら目

「#毎日note」終了まであと15分

いや、間に合わねえ。 今の私の気持ちのすべてだ。二十三時を過ぎて「そろそろ書かなきゃ間に合わないな」と思い始めた。しかし、洗い物が溜まっている。昨日に比べればメンタルの調子が戻ってきているので、このまま朝まで放置せずとも今からやれるだろうと思った。実際、片づけてからこれを書いている。 でも、間に合わねえ。 皿を洗いながら、何を書こうか、あと三十分で何が書けるだろうかと考えた。書きたいネタはストックしてある。ひとつひとつストックを思い出していく…とてもじゃないがぱぱっとか

歯磨きをしない子供

歯磨き=めんどくさい幼少期の私は、片付けと歯磨きができない子供だった。 子供部屋は溢れ返ったおもちゃで足の踏み場がなく、家に来た叔母に叱られた記憶がある(溢れるほどの物を買い与えられていたのも如何なものかと思うが)。 ちなみに、今では人並みに片付けられるようになったし、なんなら潔癖の一歩、いや三歩手前には迫る勢いでいる。話が逸れた。 歯磨きも同じで、いつの間にかできるようになっていたのだ。正確には高校生の頃からだった。 「磨いたほうがいいですよ^^」結論から言うと、歯科

人見知り、辛いことから逃げてここまで来た

タイトルの通りだ。 逃げ続けた結果、引きこもりの主婦になった。 それが正解か不正解かわからない。きっとそれは自分で決めていいことなのにと、他人事のように思う。 幼少期から人見知りだった。近所の公園に同世代の子供がたくさん遊んでいても、彼らが友達でない限り(ひょっとしたら友達でも)自ら入っていくようなタイプではなかった。 小学校は徒歩通学だった。片道四十分、少し階段を登っただけで「疲れた」と口にする今では考えられない距離を歩いて登下校していた。 仲のよかった友達に「一緒

半引きこもり主婦の自己紹介

はじめまして。鵺(ぬえ)と申します。 タイトルの通り、ほとんど引きこもりのような生活を送っている三十代主婦です。 食材の買い出しと散歩以外で外出することは、よっぽど気が向かなければありません。 主婦という肩書きには若干の違和感がありますが、それ以外に自分を表す単語が(ニートくらいしか)ないので主婦と言わせてください。 ちなみに、子供はいません。 綺麗なものが好きです。コスメとか空とか。 空はよく見ているほうだと思います。 真昼の真っ青な空も、日が暮れていくときの空もどちら