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あなたと一緒に食べられるなら何を食べても美味しい『甘々と稲妻』

やあ、僕だよ。
ウーバーイーツ。それは出不精ゲーマーオタクにとって不可欠な要素(夫は出前館派)。

1日2回頼んでいたこともままある元ヘビーユーザーの僕は、無職になって以来ずっとウーバーイーツを我慢していた。
が、割引が配布されたことでまんまと頼んでしまったんだよ今日!

バーガーキングうめえ!

夫と最高に怠惰な夕食を過ごしながら読んだ、こちらの作品を今日はご紹介しよう。
図らずも一緒に食事をすることがいかに素晴らしいかが分かる話だったね。

さあ、始めようか。君が楽しんでくれると嬉しいな。

本作あらすじ感想

半年前に妻を亡くしたばかりの「犬塚」が、娘「つむぎ」や自身が受け持つ女子生徒「小鳥」、周囲の優しい人々と料理を通じて心を通わせる話。

雨隠ギド先生は『青年発火点』と『青い鳥より』で元々知っていて、以前の会社で「最近『甘々と稲妻』が来てるんですよ」と同僚に教えてもらってからこちらも買い始めた。

料理漫画と言ってしまえばそうなのだけれど、食事のビジュアルはもちろん調理の過程、「つむぎ」の幼稚園エピソード、親子関係におけるキャラクターの心理描写、この作品を構成する一つ一つが丁寧に描かれていてじっくりとページをめくりたくなる作りになっている。

まあ、そんなことすらどうだってよくなるくらい、とにかく「つむぎ」と「小鳥」が可愛いのが本作の最大の魅力。
育ちはふとした時に現れるというが、ここまで「良い親に育てられたな」と思う理想の娘はいない。

ここまで「育て」に至るプロセスがリアルなのは何故なのかしらと思ったら、雨隠ギド先生は元々保育士をされていたらしい。
そうか。だから理想の娘なのにキャラクターの破綻がないし、こんなにも可愛いのだ。

また、本作はアニメ化もしているが、その丁寧な作りが壊されてないかと怖くて未だ観ていない。なお、声優陣の演技のクオリティが高いらしいから心のエネルギーが十分な時に観たい。

今日の夕飯作りはボイコットする

夜勤明けの夫は帰ってすぐに寝るわけじゃなく、午後2時頃ようやく布団にもぐり込んでうだうだぐずぐずしてからいつの間にか眠っているという塩梅だ。

僕の方も夫がいなくて自身の半身が引き裂かれたような思いをしているので、最低限の家事を終えたらずっと夫のそばにいる(ついでにセキセイインコメスも夫に寄り添っている)。

昼食はあり合わせをおなかが減ったタイミングで適当に食べるとして、問題は夕飯なのだ。
それなりに手間のかかる夕飯を素早く作る術を僕は未だ心得てないし、夫が作る時は自ら動けば近くにいられるが、僕が作る時に夫がそばにいることはほぼない。

それでもここ最近は頑張って作っていたのだけれど、彼が亡くなったり、そうでなくても始めたことに少々疲弊していたりして、今日は絶対に作りたくなかったのだ。

ちょっとワルめの元恋人から届いたメッセージのような

そんな折、ウーバーイーツから通知が届いていた。
頼まなくなってからもウィンドウショッピングするかのごとく度々ウーバーイーツを開いてしまうので、こういった通知を無視するのは難しい。
(夫に負けず劣らず僕もジャンキーで手軽な食事が大好きなのだ。)

通知を開いて驚いた。
なんと2千円以上買ったら千円引きという神割引を配布している!

急いで夫に知らせると、目をキラキラさせて嬉しそうにしていたので彼も出前に飢えていたんだと思う。
そうして僕と彼はくっついて眠りについた。夕飯分の時間を埋めるかのごとくくっついて寝た。

僕の偉いところはここまでに夕飯以外のやるべきことは終わらせているところだ。今からなら堂々とサボっても構わない。

夫にくっついているとくすぶっていた有象無象がしゅわしゅわと小さくなっていく気がする。
インコメスも自身のケージに早々に引き揚げ、ぎょりぎょりとくちばしを削って眠る準備をしていた。

午後2時。から、と晴れた日の午睡。
目の端に青空と洗濯物を切り取った窓が見えて「夢に出そうだ」と思ったところまでは覚えている。

(そして冒頭バーガーキングへと続く。)



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