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実家に帰省したら物の多さで超病んだ『必要なものをスグに!とり出せる整理術』

やあ、僕だよ。飽き性ちゃんだよ。
昨日一昨日と実家に行ったことで、僕は極力母の手を借りずに産後を暮らせたらいいなと強く思ったね。

両親と性質が合わないと気付いたおかげで、関係性がぐっと良好になって今までの出来事を割り切れたとは言え、合わない人間と関わっているとどうしても消耗してしまう。
こういう時に天気まで悪かったら一日中布団にくるまって過ごすのだけれど、快晴だったから今回はこの一冊。

必要なものを選り分ける作業が大変だからこそ、残ったものをより大切にできると僕は思うんだよね。
さあ、今日も始めようか。君が楽しんでくれると嬉しいな。

本書あらすじと感想

『必要なものをスグに!とり出せる整理術』池田暁子
kindleunlimitedで読了。前作『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』からしばらく経った著者が「もっとずっと暮らしやすく」するために整理術に挑戦する本である。

こちらで読んだわたなべぽん氏と同様、池田暁子氏も今は普通の部屋に住んでいる元汚部屋住人である。
こちらの本は王道の物整理術であり、精神面の整理術はごくわずかだ。だからこそより実用性が高く、なりふり構わず物を整理する時には心強い一冊だと僕は思う。

こちらは棚の中に物をしまう際、必要な仕切りのサイズを確認する一コマだ。
僕は今までメジャーで測り、画像付きでスマホにメモしていたが、まったくの無駄だった。
延々ときゅうりの輪切りをさせられたり、一度も袖を通さぬ浴衣を作るくらいなら、こういうの家庭科で教えてくれ。マジで。

これ以外にも一度棚卸しした所有物を正しく整理する前の状況を「三すくみ」(イラストが可愛い)と名付け、どのように向き合うかなど、とにかく実践的。

普通の部屋に住んでいるけれど、物の整理に苦手意識がある人、あるいは物が少ないはずなのになぜか物が見つからない人におすすめしたい一冊だ。
著者と一緒に「やりたくないなぁ」なんてぼやきつつ部屋の整理をしてみたら、君の暮らしは昨日よりきっと良くなると思うんだ。

引っ越しして二年しか経ってない

久しぶりに実家に帰省した
感染者数の推移を見つつ、事前にワクチンやPCR検査を終えていた僕は、ようやく出産後の妹に会う気になった。
妹の家へ向かうには出発が早朝になるというので前乗りして一晩実家に泊まった。

ところで僕の家は古いが、物が少ない
物が管理できない自分や夫の性質に抗うことをやめたのだ。しまえないなら物を持たない、これが究極の整理整頓である。
だから散らかっていても目に入る情報が少ない
捨てる時に罪悪感がないわけではないが、次回に生かすと心に決め(あるいは紙に書きつけ)て物が増えないように注意している

一方、ほぼ新築の分譲マンションに引っ越して二年の実家は、溢れんばかりの物、物、物
据付けの収納たちも機能性を活かしきれず、物でぎゅうぎゅうになっている。
引っ越したばかりの頃と比べて着実に物が増え、据付の収納外の棚すら埋まっているので床や棚の上、椅子の上によく使うものや買ったばかりの物が出現しだしている。

生活動線が脅かされているのもそうだが、目に入る情報が多すぎるのが僕の精神を消耗させた。

清潔なのにじんましんが出そう

さすが最近出来たマンションだけあって、見た目だけでなく機能性も計算された専用収納はふたり暮らしには十分すぎるくらいだ。
でもその専用収納以外に部屋一つとそれぞれの部屋の壁一面に棚、さらにリビングは空いた床や新設したハンガーラックや間に合わせのカゴや至る所に収納場所が存在する。

おぞましいと感じるのはその全てが占領されている事実だ。

「ほら見て、お母さん部屋綺麗にしてるでしょ!」

いつも通りの母の言葉に僕は改めて絶句した
確かに物が多いわりに清潔ではある。犬を飼育している家とは思えないほど匂いもしないし、チリもホコリも少ない。
水回りもカビていない。生活感はあるが、毎日こまめに掃除している印象は受けた。

が、あまりに物が多すぎて、掃除するのにどれだけの精神力が必要なのか、想像するだけで体中が痒くなる(僕は心を病んで以来、強いストレスを感じるとじんましんが出るのだ)。

毎日パートで疲れ果て、自炊する元気もないせいで外食だというから、事実、この暮らし方は体力を奪うのだと僕は思う。

この家の女性陣はみんな片づけられない

それでも母、妹、僕の中で元々一番部屋が汚かったのは僕だ。
オタクであるのでグッズも漫画もそれ以外の本もとにかく僕はたくさんの物を持っていた。

そして僕は生きていくだけで物が増えると理解しておらず、必要な物を見つけられないのは誰にもよくあることだと思っていた。

母は洋服の蒐集がやめられず、収納から溢れても気にせずソファの上にどんどん積んでいくタイプだったし、妹や父は与えられた部屋に行くのを面倒がり、リビングの一部に収納棚を持ち込み、自分のコーナーにしていた。

うちの収納術はとにかく一か所に集め、布を被せること。
さすがに種類は分けられているが、スペースにも限りがあるので結果混ざってしまうことも多々見られる、スリル満点の収納術だ。

ちなみにこのエピソードを具体例を交え、飲み会で話すとめちゃくちゃウケる(一部苦笑いだが、同じく片付けが苦手か本当に引いているかどちらかだ)。

あの地獄を再び味わいたくない

風呂に入ると大小さまざまなボトルがずらりと並んでおり、シャンプーがどれかわからなかった(結局コンディショナーしか見つからなかったのでお湯だけで流した)。

ぱっと見清潔であるのにどこか暮らしづらい。
もちろん僕はこの家にとって客で、排他的な物の並びであることはむしろ面白いと思う。
存在理由の明確な物が必要な分だけ、正しい場所に収納されている家はその人らしさがにじみ出るからだ。

でもこの家の物たちの存在理由は希薄だ。
とにかくたくさんあるのに、この家に所有されている意味が見えてこない
ざわざわと有象無象がひしめき合って、有り合わせの物ばかりが特に理由もなく家主のテリトリーを侵略しているように感じる。

居てもたっても居られず皿を洗った

朝食後、シンク周りに物が多くて気分が悪くなった僕は、自分の食器ついでに放置されていた食器も洗った。

「珍しいねえ、家事なんてやったことなかったのに」
「僕だってやりたくないよ、でもせめてシンクの中だけでも物をなくしたかったんだ」

何度も言うが、僕は家事が嫌いだし、自分の家のシンクなら半日くらい置きっぱなしでも全然平気だ。
ただ、物の多い家に一矢報いたいその一心で、食べた直後に皿洗いをしただけだ。

なお、妹の家は乳幼児が二人いるにもかかわらず、収納に余裕があり、とても過ごしやすかった(僕にべたべたの姪たちも可愛かった)。
たぶん彼女は母や僕と違って元々場所さえ自分で決められれば整理整頓出来るタイプなのだ。こういう人に僕はなりたい。

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