映画【イヴ・サンローラン】

皆さま、お疲れ様です、こんにちは!!

さぁ、日曜日がやってまいりました。
恒例の映画レビューの回でございます。

これから毎週日曜日は、今まで私が写真や映像の勉強のために見てきた映画のお話をしようと思います🎥

で、さっそく3回目は【イヴ・サンローラン】をご紹介します。
あれ?【プラダを着た悪魔】か【ココシャネル】じゃないの?と思われた方、ごめんなさい(;´・ω・)

デザイナー

女性デザイナーについて色々調べたのですが、どうしても私・男性からの目線・視点で苦労してのし上がっていく女性の気持ちを汲み取れず、周囲の女性に聞いてみても『ブランド品は使ったことがないから分からん』とのことで、ここ一週間ではもろもろの情報がとれませんでした。
その為、それらの作品の紹介をきっぱりと諦め、私でもわかる男性でデザイナー【イヴ・サンローラン】にした次第です。

スクリーンショット (143)

しかし、【イヴ・サンローラン】は恋愛対象者が男性のようで、それこそ主人公の日常生活の周囲からの理解や、仕事での葛藤や苦悩が理解できませんでした(;´・ω・)
でも、主人公【イヴ・サンローラン】の恋人役は両刀(男性も女性も好き)なので、何とか彼から物語の真相をつかむことができました♬

この映画は俳優の『ピエール・ニネさん』『ギヨーム・ガリエンヌさん』『シャルロット・ルボンさん』が出演されております。監督はジャレル・レスペールさんです。

【イヴ・サンローラン】はココ・シャネル、クリスチャン・ディオール、ポール・ポワレらとともに20世紀のフランスのファッション業界をリードし、2002年の引退までトップデザイナーとして活躍されております。業界で40年にわたり活躍し、「モードの帝王」と呼ばれました。

私も高校生の時に少し格好つけたくて、流行りの香水でイブサンローランを使っていました。

今でも、女性の化粧品でイヴ・サンローランを目にする機会が多くあります。
わたくし、イヴサンローランのロゴデザインがなんて書いてあるか読めなくて、恥ずかしい思いを過去にしました。
金のロゴと黒の背景が目に入りやすいのが特徴のデザインです。

金(gold)は色彩心理からいうと【貴重な】【腐食しないので永遠に続く】【高貴なイメージ】で、西洋では王族や貴族が好んで使われております。
日本でも戦国武将が好み、今では神社・仏閣にも使われているカラーです。
同じ理由で『紫』も、神社・仏閣で多く用いられている色です。

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どう生きるか

作品を見た感想は、『人としてどう生きるべきか考えさせられる映画』です。
今ではLGBTが一般的な言葉として世の中に広まりつつありますが、イヴが活躍していた時代では、まだまだ差別的なものが強くあります。
男性に対して強く興味があるイヴが、だんだんと有名になるにつれ生きにくくなる様子がデザインした洋服にも影響されてきます。
自分が好きなことをしてくと周りからの理解が得られない、それなら周りの人がいない遠くへ行きたくなる。しかし、有名になるためには周りの人達に自分のデザインを理解されないといけない。

その為にイヴが苦悩し、葛藤していきます。

酒におぼれ、恋愛におぼれていく様子はみていてツライものがありましたが、映像のカットや構図が時代を表現していて勉強になります。
また、世間一般の人たちと違った恋愛をする、トップデザイナーとしての生きかたが面白いです。

この映画【イヴ・サンローラン】はファッションの聖地フランスが舞台です。
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フォトグラファーの視点と、ロケ地フランスに若い頃から興味がある私の立場からストーリーを紹介します。

イヴが生まれ育ち、生活していた中流階級の人たちは暗い色の服を着ており、目立つような色の服は着ておりません。
まだファッションを気軽に楽しめる時代ではなかったです。
腕や足など肌を出すことはよろしくない風潮で、洋服のデザインも同じようなものが多いです。

しかしストーリーの後半では、今でもよく見るようなデザインの服が出てきます。

スクリーンショット (142)

この服メッチャ流行りました♬

フランスは建物の作りもオシャレで、ファッションショーのシーンで洋館が出てくるたび室内の豪華なつくりに気持ちが高ぶります。

モデル起用の話

また、ショーに有色人種のモデルを初めて起用したデザイナーとしても有名です。
映画ではその事には触れておりませんが、映像で有色人種のモデルさんが出てきております。
あのスーパーモデル『ナオミ・キャンベル』さんが、イヴサンローランのことを話している記事があり、とても感謝しているとの言葉があります。

スクリーンショット (144)

イヴサンローランは恋愛対象が男性ということもあり、差別的なことにかなり敏感で、有色人種のモデル起用を積極的にに行っていたといいます。

フランスではまだまだ人種差別が根強く残っております。過去に日本人の旅行者がフランスに行った際、店員さんからものすごく無視されたりレストランで食事することも拒否されレストランに入ることもできなかったとの記事を読みました。
しかし不思議なことに、フランスのサッカーチームなどは試合に出ている半数以上は黒人選手です。
これ以上は話がそれてしまうのでこの話はここまでで。

とにかく、ファッションの聖地で最前線で戦ってきた男は凄い苦労をしているのだなと感心させられましたが、映像の写し方・構図の素晴らしさはそれだけで映画を見る価値があると思います。

また、イヴサンローランのデザインした洋服は美術品として評価が高く、世界各国の美術館に服の作品が展示されているのです。
凄いですね♬

洋服が好き、フランスに興味のある方は是非映画をご覧になってください。

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・・・・・・・・・・・・・・・・【つづく】
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