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【短歌一首】 春嵐去りし川辺に浮き雲は季紛(まが)ふほどに夏の顔持つ

春嵐
去りし川辺に 
浮き雲は  
季紛(まが)ふほどに
夏の顔持つ

 

こんにちは。
統合カウンセラーの猫間英介です。

短歌は気候・天候観察セラピー。
この三月の天候の変化はあまりにも極端で、毎日の服装、温度調整が大変です。体調もくずしやすいので要注意。

今週火曜日は一日中、底冷えのどしゃぶり。風も強くてまさに春の嵐のようでした。駅も電車も線路も水浸し。

電車も雨風の中を行く
駅にも吹き込む雨風も強い

でも、翌日水曜日は快晴。春嵐過ぎ去って大気は澄み切り、久しぶりの晴れがとても心地よく感じました。

浮き雲がゆったりと流れる

南から北に流れていく雲たちは、一つ一つはそれほど大きくはないけれど、入道雲にちかい形と色ツヤがあります。

一つ一つの雲は夏雲(=入道雲)

澄み切った青空に白い入道雲。
気温はまだそれほど高くありませんが、空は到底三月のそれではありません。すでに春も初夏も通り越して、夏空のよう。

見慣れた街並みもどこか違って見える

川沿いを歩きながら、ふと、今、ここはどこか外国の、例えばカレンダーなどで見るヨーロッパの避暑地にバカンスで来ているのだ、と想像(妄想?)を膨らませてみました。

停泊中の屋形船

ここが夏のヨーロッパの避暑地なら、屋形船はクルーザー?。それにしても、光と影の桟橋はもう夏みたい。

船も昼下がりの休憩中

川はセーヌ川か、テムズ川か、それともライン川か。

昔みた渥美清さん主演の映画・寅さんシリーズで、ひょんなことからオーストリアのウィーンに来た寅さんが、ライン川を見ながら、「この川をどんどん下っていくと、オイラのふるさとの柴又を流れている江戸川につながってんだろうなあ。」みたいなことをつぶやくシーンがあった。あれはとてもいいセリフだと思いました。寅さんによると、川も海もみんな水でつながっているとのこと。 確かにその通り。

ちなみに、寅さんは最初「ウィーン」と聞いたとき、「ああ、よく知ってるよ、いい温泉があるんだよな、湯布院は。」と言っていました。

ポールの上に黒い鳥

川に立っているポールの上には、一羽の黒い鳥が佇んでいる。川面を渡る夏の風を楽しんでいるのか。気持ち良さそうに見える。

下流方面を見ている

鳥の向こうの雲はどんどん成長する。 

また上流方面を見る

あまりの激しい気候変化に、鳥も驚いているのだろう。 天気予報によると翌日(木曜日)はまた雨になるとのこと。 雲がすでに灰色がかってきている。 今日の青空の浮き雲たちは、やがて大きな入道雲になり、どんどん成長して雨を降らす積乱雲になっていくのだろう。

二艇の豪華客船?

旅費0円でヨーロッパの夏を満喫?

自宅に庭はありませんが、川沿いを(勝手に)自分の庭だと思えば、とてもぜいたくなこと。 自分の身近にある街も道も川も、丁寧に味わうといろいろな姿を見せて楽しませてくれます。

猫間 英介


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