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【詩】ぼくの死

許さない
作品が読者を喪って消失した
泣かないで
作者はすでに次の作品にとりかかっている
見向きもされない
許さない
(それはぼくのセリフだ)

白い空は感動しないなぜならそれは「白い」から
海の上にうつ伏せになるくせに
白いとは気持ち悪い
まだ8月の空を引用しておけばいい
この景色にはお前は不要だ
「まだそんなこと言ってる」
作品が死んだの?
罪のない作品は「作者」に束縛されて
病んでいる文章が句読点を逃れて表紙まではみ出てきている
任意のページの間にブロンを挟んでその上から肥満体を載せておけ
1年後には粉々になってるから 「白くなったまま

・箇条書き
・それはむりだね
・理由
・わかんないよおおお

今日は昨日と違う今日
なにをするかも全然違うけど今日も今日で昨日も今日だった
なんにも違わない
やることなんて一生をかけてやればいいよ
僕は一生をのんびりと詩を書くことに費やしてそのうち発狂するか餓死するだけだ
そんな人生も悪くない
昨日も今日も明日も今日だ
去年も今年も来年も今日だ
今日は何をする?
今日は何をした?
今日は何をするだろう?
ぼくもきみも同じだ
死ぬまで生きる
生きるのも死んでいくことで
僕は僕の生を殺していくことに血を流している

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